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ボツ1  作者: クラスに1人は居た陰キャ
2/6

あの世との決別 

〜とある時刻から10分後〜


うっ····眩しいなっ、、。


なぜかいつの間にか寝ていた俺は、身体を起こすと1人の女の子と目が合う。



(えっ……。)



とても可愛い女の子がうんこ座りの状態でこちらをみてる。(股はしっかり閉じられている。)



「やっと起きた…。」





目の前の女の子のそのため息まじりのその一言に、なんか罪悪感を覚じさせられる俺。


このセリフが彼女か大学進学をきに別れた元カノであればまだいいのだが、黒のボブで服装も全身を黒のゴスロリファッションのこのいかにもコスプレイヤーをやっていそうなファッションのこの子と俺は間違いなく初対面のはずである。



「えっと、、いちおー初対面だよな?」



どことなくツンとした話し方や雰囲気が元カノ似(初カノ似)なため緊張はしないが、辺り一面真っ白な空間に2人きりでいることもあり先に初対面かどうかだけをきいておく、最悪かどうかはわからないが、それですべてがわかるはずである。



「まぁ、、わたしの名前はヴェスタだ。女神でもある」


やはりビンゴである。はっきりいって女神にはとてもみえないことから、ちょっと偉ぶってるなコイツと思わなくもないが、ここにくる前に身体が唐突に何かに焼かれたような気がしなくもないので、まずはしっかりと話をきいてみよう……。






「ひとつきいていいか?」





俺はこのあと転生とかしたりするのか?俺は手違いで死んだとかでまたむこうで生きてることにできないのかををきき、ヴェスタはしっかりと謝罪した上で、もう元の世界には帰れないことを伝えると、突如手元にボールを出現させたかと思えば、そのままそれから手を離し落ちてくるボールを綺麗なインサイドキックで俺の胸元に蹴りあげ、俺に誘いをかけてきた。



「なあ、またもう一度ボールを蹴ってくれないか?」



先程のちょっと偉そうな態度とは裏腹に意外としっかりと謝罪をしたうえでこちらを誘ってきた。


俺はボールをトラップすることなくキャッチし、こちらの表情を伺うようなその上目遣いは服装は問題だが、たやすい男なら簡単に落ちるだろう、


 

俺でもサッカーをやるつもりがなく、大学のサークル程度であれば、ひょっとして廃部寸前なんですか?なんて会話からでもそれなりに盛りあがれただろう。


今目の前にいる女神は俺が寝ている間に生い立ちなんかを調べたのか、大きな未練についても覗かれていたのかは定かではないが、床にそっと緑のメモ帳をちょこんと置くと


「意志がきまったならそこから何か1つ選んでよんでくれ」


彼女が足早に去って行く中(姿を消す中)残されたメモ帳を拾いあげ中身をチェックする。今日というこの日に何か意味があるのかはわからないが、縁なのはたぶんグリーンカードか四つ葉のクローバーからきているのだろう。


なんだかんだで新たな人生を歩みはじめる気になった俺は、拾いあげたメモ帳から悩みに悩んだ末に1つ能力を選択した。


能力をもらわずとも生まれかわれるだけで余程のものだが、メモ帳の最後には二度とむこうの世界には戻れずサッカー中心の世界に行くので自信があっても選別として、また神からもらったお守りとして必ずもっていってくださいとあった。



もう会えないという想いと最後に久しぶりに龍の顔をみたこともあるのだろう。ろくにデートもできべつのない間柄なのに告白してきた元カノの顔が頭をよぎる。本命の大学進学を失敗したのち、喧嘩別れしてしまったが告白の理由がプロのどの選手のプレーよりカッコよくて応援したくなった。なんて調子のいいこという割にはマジでサッカー大好きでなんで幸せにしてあげられなかったかな……とか思うが、この想いはやっぱ浮気になるんだろうな。



間違ってもやり直したところで俺がレッシやネイヤールのようなプレイヤーにはなれなかった可能性が高い。だが、女神のお守り(特別な能力)と新たな環境、俺の熱意があればあいつと龍くらいは期待してくれるだろう。


俺はヴェスタが姿を消した空間にもらう能力が決まったと呼びかけるとすぐにあらわれた。


「ほんとか…?よかったぁ~~」


いや、さすがに行かない場合は天国に送られますとかかいといてしらじらしくないか?と思ったが、ちょっとだけお互い元気になった気がするし水はささない。



「こちらこそありがとな、じゃあもうすこしお願いしたいこともあるし内容をつめようぜ」


もう少ししたら二度と会えなくなるかもと思いながら俺は引き続きまだ伝えていない内容についてゴスロリの女神様ヴェスタと打ち合わせを行なった……。

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