表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/345

火蓋の上下 5~カジュの宴

 『これは美味い‼』

『ラングドックのワインに引けを取らない‼』

 『こんなもんを造っておったのか、持って帰ればジルベール将軍は喜ばれるであろうな!』

『しかし、山ほどある。皆、呑もうぞ‼ 』

 『この先、ジョラに入ればまだまだあるだろうからな!』

『バスチア中尉もおらんし、大丈夫だ!』

 『退屈でしょうがなかったんだ、いいだろ!呑め‼ 呑めえ‼ 』


フランス軍はさっきまでの大雨さながらに、滝を浴びる様に口に運んだ。


『で、この先ジョラはいると思うかい?』

 『なんだってぇ? 今はそんな事どうでもいいわい! おい! これにもう一杯注げ!』


ドクどくドク,,,,

『そうだな、今はそんな事どうでもいいなっ! おい!俺にもつげ‼ 』

 『真昼の宴じゃ‼』


ディオマンシの土壁の宮殿はフランス軍補給食糧部隊60人の宴の宮に変わった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『着きましたぞ。』

3艘の船は、支流に乗り、ゆっくりと岸辺に上がった。

 

 『おれにとっては第二の故郷だ。数年ぶりとはいえ懐かしい。』

『ここからは、わかりますか? ニジェ様。』

 『わかる、わかる。おれは一人でこの村を探索してたからなっ。』


『わしもわかるぞ、ニジェ様。』

アクラがそう言うと、

『アクラ殿、ここからは行軍でありますゆえ、しばしどこかでお休みを。乾燥地帯とはいえ、昨夜はこの辺りも雨が降ったよう。足元も悪い。』

 ガーラが気遣った。

 

 『それでは少し休ませてもらおうか?』 

『ここから一番近い家でお休みください。人を付けます。この村にはもう誰もおりませんから。』


 『して、お前らはどこに行く?』

『この大人数です。フランス軍を返り討ちにするまでは、、』

 『するまでは?』


  『ディオマンシの旧宮殿で寝泊まりさせていただきます。』


 『うん、それしかない。』

ニジェはガーラの言葉に応えた。

『場所はお分かりになられますね? ニジェ様。』


 『もちろん!ここから先はまだ長いが、道はわかる。』


『お任せ致しました。』

 ガーラとアクラはニコと笑った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] フランス軍とまさかの、鉢合わせしてしまうのかな? 大丈夫かな? ハラハラ、ドキドキです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ