表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/345

静かなる内戦59~全ての始まり

『食糧班30と補給班30はここに残れ。後追いの食糧班が数日遅れで来るはずだ。予定外の距離になってしまったからな。確実に。受け渡しが終わったら、俺らの跡を追え。』

 『中尉殿。どこをどのように行けばよろしいでしょうか?』


『俺は、あの小高い東の山の向こうとみとる。そこを行く。もしサラに何かあれば報の兵をここに送る。』

 『わかりました!』

『それでだ、お前らの当分のねぐらとしてジョラの宮殿を使え。広いし、何しろ強い造りだ。』

 『誰もおらない様ですし自由に使わせて頂きます!』


『気を緩めるでない!! いつ何事が起こるかわからん。油断はするな! それとだ、お前ら補給を待っている間、この村中を家探し(やさがし)しておけ。何か目ぼしい物でも見つかるかもしれんしな。』

 兵はニコと笑った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ファル、ちょっと待って!』

そう言ったのは、ハラの弟のドルンであった。ファルより一つ年上のドルンは頭は切れるが大人しい性格であった。


 『どうした?』

『お腹を壊したみたいだ。イテテテテッ』

ドルンは苦しそうに、お腹を押さえた。

 『歩けるか?』

『イテテテ、、』

 『なにか、その辺りの雑草でも口にいれたか? あと一日だぞ。』

『無理だ、少し休ませてくれ。』

 『付いてようか?』

『いや、大丈夫だ。先に行っててくれ。川沿いを下ればいいだけだろ?』

 『そうだけど、、じゃあ少し休んだら来なよ。先に行ってる。ハラは先を行ってるから後で伝えておく。』

『頼む。すぐ治ると思うから。』

 『獣に襲われぬように。気をつけて。』

ファルはそう言うと、ドルンを度々振り返りながら列を追った。


 大きく西に曲がった川の流れでドルンの姿はファル達から見えなくなった。


 



フランス軍とドルンの予兆を残し、次回第二幕に入ります。

ジワジワ、バタバタと最初の山場を向かえます。


拙い小説ですが、読んで頂き誠にありがとうございます。感謝です。童晶

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 第二幕にはいるんですね、 今回のすべての始まりという題名が気になる所ですね。 ジワジワ、バタバタもきになるなぁ! 楽しみにしてます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ