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静かなる内戦23~ハラ

  『ハラ。背負籠はどうした?』


    【やっぱりカマラは抜け目ねえや。】


『ムルの爺が『もう無理だ。心の臓が止まりそうだ。』と言うんで。』

 『言うんで?どうした?』


『背負っていた籠を頭からかぶせてやりました。』

 『中身は?』


『もちろん中身ごと。』

 『ハッハッ‼ 息が出来んではないか!』

『ですから、中身ごと。』

 

 『お前、ムルの爺に祟られるぞ。』

『、、、、葦の籠で墓を立ててやったと思えば感謝こそされ、祟られはしないかと、、』

 

 『お前はバカか!墓は死んだ後に立てるもんじゃ。』

『しかし、死んだも同然。』

 

 『まあよい。戻ったらディオマンシ様に頼んで、お前に勲章のひとつでもくれてやるわ。』

カマラは笑ってそう言った。

『有難きお言葉。』

 

 『おい!そこのガキ!ハラが手ぶらになっておるから、背負籠を渡してやれ!

しばらくの間それが勲章だ!』と更に大きな声で笑った。

『有難き幸せ。』


ハルがそれを背負うと、カマラはまた笑いながら言った。

 『バカ!勲章は前に掲げるもんだろ?背負ってどうする?』


『これでは前が見えません。』

 『本当にやるバカがおるか! ハハッ‼』



  後ろの騒がしい声を聞きながら、先頭を行くニジェは雨止みを待っていた。

【日が差して来ないかなァ。止むだけではなァ。】



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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは。 読んでる途中ですが、ここに挟まれている作者の注釈、あれは後書きのほうが良いように感じました。 理由は、あの部分で1度強制的に現実へと引き戻されるからです。 せっかく興に乗った…
2020/10/17 16:11 退会済み
管理
[一言] 今日は、またまた読めて嬉しかったです。 お天気が関係してくるんだね、確か2人が弓矢で、射抜かれた時も晴れていて、キラキラしてたような、 今からお仕事です。帰ったら読み返そう。
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