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ゼロから始めるダンジョン攻略  作者: 世界一生
6章 町を守ろう
97/240

1話 町の外

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

今年も少しでも皆さまに楽しんでもらえるよう、頑張っていきます。

アサギと正式にパーティを組んでから1カ月が過ぎた。後衛のアサギが入ったことで、魔物との戦闘は驚くほど安定するようになった。


「ホクトくん、左にいるオークの集団を抑えておいて。その間にカメリアは右側のオークを倒しちゃって。2体だから大丈夫でしょ?」


「おう!」


「任せろ!」


アサギの指示のもと、10体を超えるオークの集団に出会っても臆することなく戦えるようになった。その最たる理由が……。


「範囲攻撃行くよ!ホクトくん、カメリア、中央にオークたちを押し込んで」


「はぁ!」


「おらよっ!」


オークの集団が中央で一塊になる。


「天狐、範囲殲滅をお願い!」


一塊で身動きの取れないオークたちは、天狐の力を借りたアサギの範囲魔法を受けて業火の中に消える。


「さて、これで残った奴を倒せば終わりだな」


「次はアタイだけでオークの群れと戦わせてくれよ。確かに楽なんだけど、こうも簡単だと身体が鈍っちまう」


アサギの……というか、天狐の火魔法は強力だ。今までは1匹ずつしか倒せなかった魔物たちに対して、一瞬で終わらせることができるのは狩りの効率もそうだけど、なによりも安全に討伐できるって方に恩恵を感じる。


「お疲れさまホクトくん、カメリア」


「アサギもな。しかし、すごいな天狐の火魔法は。結局、あれだけでオークの群れが全滅じゃないか。1体、2体は残ると思ったのに」


「これで使った魔力は、以前の水魔法の5分の1程度だからね」


「天狐が凄いのか、水魔法の効率が悪いのか……」


『無論、我の力が凄いに決まっておろう』


あれ以来、天狐は基本アサギの中で過ごす事が多くなった。たまに、こうやって俺たちの会話に入ってくることはあるけど、自ら戦う事はしない。それでも、食事のときとかはちゃっかり席を確保していたりするから、きまぐれな狐様だ。もちろん、外に出るときはアサギの胸の谷間から出てくるので、俺は毎回楽しみでならない。


「あ、ホクトくん。エッチなこと考えてたでしょ?ダメよ、エッチな事ばっかり考えてたら」


「な、何も考えてねえよ!」


「いや、ホクトはアサギのおっぱいを凝視してたからな。丸解りだ。まったく、アタイのを見る分には怒らないのに……いつもアサギのおっぱいばかり見てるな」


「ダメだよ、ホクトくん。女性は、そう言う視線には敏感なんだから。私やカメリアなら、良くは無いけど我慢する。だけど、他の女性の胸を見るようなことがあったらお姉ちゃん怒るからね?」


なぜだ、俺はアサギやカメリアの意識が他に向いているときに見ているのに、どうして2人とも俺がおっぱいを見ていることが分かるんだ?しかも、他の女性のを見ていることにまで気付くとは……これからは、もっと注意して見よう。


「アサギ、ホクトのあれは反省してない目だぜ」


「そうね、私たちがもっとしっかりしないと」


パーティのお姉さんズは厳しい。


「よし、仕事も終わったし町に戻るか」


「「あ、誤魔化した」」


「うるさい!ほら、さっさと帰ろうぜ」


だんだんこの2人に頭が上がらなくなってきたな。





「お帰りホクト。今日も無事依頼を達成か?」


「ただいまケントさん。まあ、今のパーティ構成にしてから危なかったことって数えるほどしかないからね」


「油断するなよ?そう言って油断した結果、町に帰ってこれなかった奴をいっぱい見てきたんだ。ホクトにはそうなってほしくないぞ?」


「分かってるよ、俺だって死ぬつもりはない。それに、そんな油断してると鬼のように怒る人が身近にいるから……」


「ああ……まあ、あの人もお前の心配をしてるから口うるさく言うだけだ。お前の事を心配しているんだ」


「分かってるよ」


そもそも、ダッジさんの前で油断しているような言動をしたら最後、しばらくはギルドの仕事を受けさせてくれないだろう。あの人は、ギルドの上層部権限を私用で乱発することを何とも思ってないから、俺はあの人の前でだけは油断は絶対にしない。


「アサギさんにカメリアさんもお疲れさま。2人がホクトの事をちゃんと見てやってくださいよ?」


「もちろん!ホクトくんは私たちにとって、とても頼りになるリーダーだから」


「ホクトの事は、アタイに任せておきな!」


そんな2人にガッチリガードされて、俺はケントさんに別れを告げた。門を入って大通りを歩いていると、周囲の視線を感じる。特に男の視線を……。


「相変わらず、2人とも人気あるな。俺への殺気混じりの視線が、日々増えて行ってる気がする」


「役得だなホクト。こんな美女2人を左右に侍らせて」


「本当にね。でも安心して、私は他の男性の視線なんて気にしないから」


「俺が気にするんだよ……」


やっぱり、他の男たちから見てもこの2人はレベルの違う美女に見えるんだろう。身内贔屓じゃないけど、俺だってこの2人以上の美人にはまだお目にかかったことが無い。


針の筵状態で通りを歩いていると、珍しい人物と出会った。


「あ、お兄ちゃんにお姉ちゃん。おかえりなさい、今帰ってきたの?」


「ただいまハンナちゃん。珍しいね、ハンナちゃんがこんなところを歩いているなんて」


俺たちの定宿、羊の夢枕亭の看板娘のハンナちゃんだ。この子は普段、自分の家である羊の夢枕亭をあまり離れない。離れるとしても、出入りの多い門の近くじゃなくて市場の方がメインだ。そんなハンナちゃんが、なぜここにいるのか?


「ポロンが行こうって。何かと思ったら、納得したよ。お兄ちゃんたちが帰ってきたから早く会いたかったんだね」


ハンナちゃんが後ろを見て笑う。それに釣られて俺たちもハンナちゃんの後ろに視線を向ける。ハンナちゃんの後ろには、白い毛を太陽に反射させて、威風堂々と歩くポロンの姿が……。


「それにしても……ポロン、お前デカくなったな」


「本当にね。もう普通の犬って言い張るのは無理があるんじゃない?」


ハンナちゃんの後ろに佇むポロンは、体長1mほどに成長していた。元々白狼種は魔物な訳だから、子供でもあっという間に大きくなるな。


「わふぅ!」


ポロンが俺の前まで歩いてきて、鼻面を俺に擦り付ける。こういう仕草はまだまだ子供なんだけどな。


「ただいまポロン。しっかり留守番してたか?」


「わん!」


「そうだ、ハンナちゃんはお前がちゃんと守るんだぞ?」


「わふぅわふ!」


成長したからか、最近はポロンの鳴き声にバリエーションができてきた。元々こいつは、俺たちの会話を理解している節があったから、自分の意見を伝えようと色々試しているんだろう。


「さて、こうやって合流できたわけだけど……せっかくだから、街中をぶらつくか?」


「いいねえ、アタイもちょうど腹が減ってたところだったんだ」


「お前のぶらつくは食べる専門か!」


「わん!」


「ポロンじゃねえ!まったく、こいつらは……」


「へへへ、なんかこういうのも楽しいね」


そう言ってハンナちゃんが俺の手を握ってきた。俺はハンナちゃんと手を繋いだまま屋台を冷やかすことにした。





「ハンナちゃんは、リーザスの町を出たことはあるのか?」


「う~ん……多分、無いかな?私が覚えている限りは無いと思う」


「どこかの町に旅したいとか思わない?」


「変なお兄ちゃん。旅なんてお金持ちか商人の人しかしないよ?」


そう言えば、こっちでは旅なんて滅多にしないんだ。俺は、元の世界の価値観で考えちゃうけど、普通に考えれば魔物がうろついているこの世界では、旅なんて危険なことをあえてするのは俺たち冒険者とか行商人、後は金持ちの道楽くらいだな。でも、1つの町の中しか知らないで死んでいくのって、勿体無い気がするんだけどな。


「普通じゃないかもしれないけど、行ってみたいと思った事はない?」


「それは……もちろんある!だって、この町の外がどうなっているか気になるよ」


「そうね、私も実家がある村から外に出たときは、言いようもない高揚感を感じたわ。まあ、実際はそんなことに浸っていられる時間はなかったけど……」


「アタイの場合は、状況が状況だったから、あんまり感じなかったけどな。でもホクトやアサギと色々な場所に行くのは楽しいぞ?」


アサギもカメリアも、それぞれに感じてはいたらしい。もっとも、『どこに』ではなく『誰と』といった感情もあるのか。


「そうだね、お兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒だったら楽しいかも!」


「……わん!」


「あ、もちろんポロンもだよ?うわぁ!?もう、忘れてないから怒らないでよ」


ポロンがハンナちゃんの頭に顔をゴリゴリ擦り付けてる。あれは怒っていると言うより、遊んでいるな。確かに、この面子だったらハンナちゃん1人いても問題なさそうだけどな。


「いつかみんなで町の外に行って、森でピクニックとかしたいね」


ハンナちゃんの、そんな小さな願いに対して、俺たち大人は何とかできないかとあれこれ考えるのだった。



名前:ホクト・ミシマ

性別:男

年齢:17

レベル:27↑

職業:拳闘士(Lv6)

----------------------------------------

体力 :301(+14) +8↑

精神力:187     +4↑

攻撃力:198(+10) +6↑

防御力:191(+6)  +2↑

敏捷 :388(+3)  +11↑

知能 :2

魔力 :157     +4↑

運  :42

----------------------------------------

スキル:

ダーレン大陸共通言語(Lv3)

鷹の目(MAX)、集中(MAX)

気配感知(Lv3)、魔力制御(Lv4)

跳躍(Lv1)拳術(Lv2)


----------------------------------------

称号 :

初心者冒険者(体力に小補正)

----------------------------------------

装備 :

銀の籠手(攻撃力+10)

ショートソード(攻撃力+5)

皮鎧(防御力+6)

グリーブ(敏捷+3)



名前:アサギ・ムラクモ

性別:女

年齢:24

レベル:32

職業:魔法使い(Lv8)

----------------------------------------

体力 :123     +2

精神力:239     +6

攻撃力:105

防御力:156(+23) +1

敏捷 :162(+3)  +2

知能 :286(+5)  +5

魔力 :345(+99) +10

運  :94

----------------------------------------

スキル:

ダーレン大陸共通言語(Lv5)

水魔法(Lv8)、精霊魔法(Lv2)↑


----------------------------------------

称号 :

炎の精霊使い(魔力に中補正)

----------------------------------------

装備 :

エルダートレントの杖(魔力+10、知能+5)

手甲(防御力+8)

魔道士のローブ(防御力+15)

天狐のピアス(魔力+50)

グリーブ(敏捷+3)



名前:カメリア・フレイム

性別:女

年齢:23

レベル:29↑

職業:槍士(Lv7)

----------------------------------------

体力 :357(+34) +11↑

精神力:188(+15) +2↑

攻撃力:312(+30) +6↑

防御力:226(+11) +8↑

敏捷 :119(+3)  +1↑

知能 :8

魔力 :89      +1↑

運  :25

----------------------------------------

スキル:

ダーレン大陸共通言語(Lv3)

槍術(Lv9)、剛力(Lv5)


----------------------------------------

称号 :

中級冒険者(体力に中補正)

----------------------------------------

装備 :

鬼神の朱槍(攻撃力+30、精神力+15)

手甲(防御力+8)

皮の胸当て(防御力+3)

グリーブ(敏捷+3)

初投稿以来、久しぶりに感想をいただきました。

余りにも久しぶりだったので、気付くのに時間がかかってしまいました。

とても励みに、そして勉強になりました。

これからも気兼ねなく感想を書いてくれると嬉しいです。

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