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Overture

俺の名前は銚子勇喜。普通(?)の男子高校生。趣味は色々あるが二次元全般が大好きなのは譲らん。

性格は一つのことに足を突っ込むと全般と化してしまう位ハマるタイプ。

高校生活自体はそれなりに楽しい。趣味全開のオープンオタク(見せびらかしたりはしないし、あえてそれ系の話を提供しないが)最高。花も羨む美少女幼なじみ二人と仲良く学生ライフを満喫していた。

え?万能系の俺Tueeeeeeか。って?いやいや、少なくとも俺はイケメンではないし、太ってたりはしないが、運動神経は人類からみて下から数えるほうが速いどころかランキング載ってるんじゃねってくらい悪い。マラソンとかに参加すると、女子を含めて最下位どころか周回遅れにならないように必死で、女子にも応援される。もとい同情される。


それを見て体力くらいつけろよって陰口を叩くどころか女子の前で囃し立てるバカ男(体育会系のイケメン)も昔にいたはいた。そいつは転校した。

どうやったかって?事を大々的に大きくし、そいつの自宅兼体操教室?に入室して、教育してもらうという名目のストーキングをしたのである。最初は勝ち誇って、ご高説を賜っていたイケメンであったが、

笑顔で帰ろうとする馬鹿に、わたくしめにまだまだご教授くださいとご指導いただいたのである。そいつのプライベート時間全てな。休日は朝から晩まで全て。いやー、ちょうど春休み前の冬のマラソンでよかった。飯やトイレ以外は全て練習の24時間ネット公開(一応関係者にだけの公開だが、ネットに知古の映像が流れるのはなかなかにウケますなぁ)春合宿を無料で引率するとか神かね?そして息子の傲慢に気づいてた、自称未来のオリンピック選手指導者様(笑)のそいつの親は、割と有名人だったらしく逃げるように引っ越したのである。俺から引き離すために、体力の限界、集中力の限界(座学から逃れるため)、睡眠不足の限界と言い訳の提出を小出しにするとか、マジ天才だわなぁ。本当にオリンピック行ける人や指導者だったら、俺の雑魚運動才能、雑魚体力に適した適当な指示を与えつつ、その横で俺以上の努力できると思うんだけど。


てか一応俺もある一芸に秀でてるつもりでさ、そういう自信あるから欠点もしゃあなしって認められるの。それよりも自分鍛えたほうが良くな〜い〜?


まぁ無理なときは諦めるんだけどな。死ぬなら死ぬでええよ。痛いのは勘弁な。ある意味枯れるとこは枯れとる。ヤヴァいくらいに。

いつ死んでも後悔しないように生きないとな。

なので、喩え話であるが、たとえ異世界に転移されて無駄に殺されてもしゃーないな、運が悪かったかなとか思うタイプだとか自負していた。

担がれるなら少し考えるが、勇者にも自分からなる気はあまりないし、復讐のために魔法チートを研究し、魔王になって人間滅ぼすとかは考えられなかった。そこまで絶望したら多分隠居して世捨て人になるし。とか。

しかし、今回ばかりは醜いほどに焦っていた。


ステータスッ!……クッ!……手で動かして出すタイプか?チッ…………やっぱ?音?うーん、どうやっても出ねぇ…………


と焦りのために自分の奇行に気づいた時に眼前に広がったのは、怪訝な目で見つめるクラスメイトと尊敬の眼差しがキラッキラの異世界の王であった…………

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