ニート、生娘を拾う。
私は不老不死の肉体を持つ神より選ばれし幻想郷の救世主、勇者藤原妹紅だ、寺子屋のガキ共には不登校の女の子として慕われている。
厳密に言うと私は不登校ではない、誇り高き自宅警備員だ。
時給は0円だが、食事は毎日3食出るし、風呂も毎日入れるという素晴らしい職業だ。
慧「何が自宅警備員だ、この不老不死ニートが。」
妹「………。」
このツンツンした女が私の雇い主、上白沢慧音だ。
寺子屋で教師を勤めている。
得意技は頭突き。
あだ名はけーね。
慧「おい妹紅、話を聞いてるか?」
妹「なんだよけーね、私は今「にとにと動画」を見ているから、話なら後に…」
慧「」
その瞬間、私はけーねの強烈なヘッドバットを喰らい、頭蓋骨が真っ二つに割れた気がしたが、そんなこともお構いなしにけーねは私を粗大ゴミのごとく投げ飛ばした。
慧「もう今度という今度は許さん!働き口を見つけるまで家には帰って来なくていい!」
妹「そ、そんな殺生な…。」
全く、100年間家に引きこもってたくらいで追い出すかね普通。
まあ追い出されたものは仕方がない、適当にブラブラしてけーねが寝た辺りに家に帰るとするか。
そして数時間、近所の竹林でブラブラしていると面白いことに、空から全裸の女の子が落ちてきたのだ。
まあ大方、外の世界の人間が迷い込んだか、弾幕ごっこで負けた奴が墜落したかのどちらかだろう。
妹「おーい、生きてるかー?」
返事がない、ただの生娘のようだ。
髪形は銀髪のポニテで年は大体14~16程度だろう、容姿もなかなか、胸のほうはいくらか貧相だが、最近はそういう趣向の奴も多いから問題ないだろう。
そこで私は思い付いた。
けーねにこの生娘を保護したと伝えれば、きっと許してくれる、あわよくばこないだけーねのお気に入りの同人誌を汚してしまったことも許してくれるかもしれない。
そうと決まればダッシュで家に帰ろう。