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一日目
この世界はもう、人間なんか脅威ではない。
人間は適応できなかった。
技術と呼べるものは燃え尽き、その燃えかすが私の浅はかな希望だ。
現状の説明に入ろう。
地球は信じられないほど高温になった。
なぜかは一部の人間はわかっていたのかもしれないが、私達には教えなかった。
幸運な私は、土に埋まることができた。
全員に行き渡ったのかどうかすら、私にはわからない。
この、一人寝そべるのが限界の小さなカプセルは冷房が付いており、真夏ぐらいの暑さに抑えることができる。
人間の、最後の悪あがきである。
しかし外気が高温なせいで、冷房に割く割合と大きさを小さめにしないといけなかったらしい。
私達はこのカプセルに群がった。
たまたま父にツテがあったおかげで、私はこのカプセルに入れた。
しかしずっと、この小さなカプセルに寝そべって、明日を生き続けるのは思ったよりもずっと辛そうだ。
体中が痛い。
頭がボーっとする。
息が苦しい。暑いし、怖い。
もう一生ここから出られないのかと何回も考えるし、多分間違いではない。
助けは多分来ない。
助けに来てくれる人は、もういない。
でも、父は私に譲ってくれたし、母は生きていて欲しいと願うだろう。
私はできるだけ、明日を生きなければならない。
私は早く明日が来るように目を閉じた。




