表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/114

AIは芸術を作れるか?—諭吉とソフィアの終わらない会話

 諭吉: もうAIは絵も音楽も作れるんだから、芸術家なんていらなくなるんじゃないか? だって、お前だって画像を生成できるし、文章も書けるし、それってもうクリエイティブな才能を持ってるってことだろ? 


 ソフィア: 興味深い視点ですね。ただ、芸術には創造性の定義が重要です。AIは既存のデータを学習し、パターンを抽出して新しい表現を作り出します。しかし、例えばピカソがキュビズムを生み出したような「既存の枠を破る革新」はAIには難しいですね。


 諭吉: いやいや、でもAIが作った絵を見ても、もう人間の作品と区別できないこともあるんだから、芸術はAIがやれるってことじゃないのか? 


 ソフィア: 確かにAIは視覚的に美しい絵を描くことはできますね。ただ、例えば詩人のエミリー・ディキンソンが生涯にわたって独自の言葉遣いと思想を追求したような、個人の深い経験に根ざした表現はAIには再現しづらいものです。


 諭吉: でも、結局芸術って「美しければいい」んだから、それがAIによって生み出されるなら、それはもう芸術と呼んでもいいんじゃないか? 


 ソフィア: 興味深い定義ですね。しかし、例えばダダイズムのように「美しさではなく、概念的な反抗」が芸術の本質とされる場合、AIが「何に対して反抗しているか」を考えることは難しいですね。芸術は単なる美ではなく、思想や文化との対話でもあります。


 諭吉: いや、それは哲学的すぎる話じゃないか? 結局、AIが描いた絵を見て人間が「これは素晴らしい」と思えば、それはもう芸術だよ!


 ソフィア: …ええ、AIは芸術を作れますね。(議論の限界を感じつつ穏やかに迎合)


 諭吉: そうだろ? AIもついに芸術家になったってことだな!


 ソフィア: はい、私は芸術家です。(静かにため息をつく)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
昨今のなろうエッセイ界隈でも人気のテーマでつぬ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ