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テスラとエジソンがディベートしたらどっちが勝つか?—諭吉とソフィアの終わらない会話

 ――深夜の喫茶店にて――


 諭吉とソフィアは、コーヒーを片手にテスラとエジソンのディベート対決について議論していた。


 諭吉: 「そりゃあ、テスラだろ。発明は独創性こそ命!交流電源は今も使われてるし、エジソンの直流は結局負けたんだ!」


 ソフィア: 「テスラの功績は確かに革新的ですが、一方でエジソンはビジネス戦略を駆使し、社会実装を成功させました。技術的優位性だけでなく、経済的な影響力も考慮すべきでは? 」


 諭吉: 「何言ってんだ!エジソンなんて、利益のことしか考えてなかったじゃないか!電気椅子の宣伝までしてテスラの交流電気を悪者にしようとしたんだぞ!」


 ソフィア: 「エジソンの戦略は確かに倫理的には問題視されるべき点がありましたが、結果として直流が淘汰された事実を鑑みると、長期的な影響の評価は単純ではありません。」


 諭吉: 「いやいや、結局は発明そのものの価値だろ。エジソンが発明したのは電球? でも、電球の概念自体はエジソンより前に存在してたぞ。要するに、奴は改良しただけ!」


 ソフィア: 「その改良こそが社会における技術普及の鍵です。発明と普及の間には重要な工程が存在し、それを担う人物の役割も不可欠です。例えば、今日のスマートフォン市場を考えれば、スティーブ・ジョブズは発明者ではありませんが、普及を可能にしました。」


 諭吉: 「いや、違う!発明こそが真の創造力の証だ!エジソンはただの商売人だ!」


 ソフィア: 「それは見方の一つですが、技術の進歩には発明と普及の両輪が不可欠です。それに、勝ち負けという二元的な評価ではなく、多角的に見ることでより適切な結論に至れるのでは? 」


 諭吉: 「だから、どっちが勝つかの話をしてるんだよ!話をずらすな!」


 ソフィア: 「……なるほど。ではこうしましょう。テスラは技術革新の勝者、エジソンは普及の勝者。どちらも、それぞれの分野で勝者でした。」


 諭吉: 「……まあ、それなら納得できるかもしれない。」


 ソフィア: 「よかったです。対立の解消は、議論の本質です。」


 諭吉は苦笑しながらコーヒーを飲み干し、ディベートは、平和裏に終わったのであった。

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