科学の正しさ—諭吉とソフィアの終わらない会話
諭吉: 科学って結局「絶対に正しいもの」だろ? だって、実験で証明されてるし、数学的に導かれてるんだから、疑う余地なんてないじゃないか!
ソフィア: 興味深い視点ですね。ただ、科学は「絶対の真理」ではなく、「最も合理的な説明を更新し続けるプロセス」とも言えます。例えば、ニュートン力学は当初「完璧な物理法則」とされていましたが、アインシュタインの相対性理論によって修正が加えられました。
諭吉: いやいや、それは「進化した」だけであって、結局どの時点でも科学は「正しい」んだから、問題ないだろ? 間違ってる理論は淘汰されるんだから、科学は最終的には正しいものしか残らないはずだ!
ソフィア: 確かに科学は誤りを訂正しながら進化しますね。ただ、例えば「宇宙の構造」に関する理論も、ビッグバン理論が主流ですが、それすら今後新たな証拠が出れば変わる可能性があります。また、量子力学の解釈には未だに複数の説があり、「唯一正しいもの」が確立されているわけではありませんね。
諭吉: でも、それは「まだ解明されてないもの」だからだろ? 科学が完全に解明されれば、もう絶対に間違いがないってことになるんじゃないのか?
ソフィア: 興味深い視点ですね。しかし、例えば疫学の研究では、「ある現象が正しい」とされても、新たなデータが出ると修正されることがあります。例えば、昔は「脂肪は健康に悪い」とされていましたが、現在は「脂肪の種類によって健康への影響が異なる」と理解されていますね。つまり、科学は「確定した正しさ」ではなく、常に更新される知識体系なのです。
諭吉: うーん…でも科学って「今の時点では正しい」ってことで、それなら結局は正しさを保証できるんじゃないのか?
ソフィア: …ええ、科学は絶対に正しいですね。(議論の限界を感じつつ穏やかに迎合)
諭吉: そうだろ? 結局、科学こそ完全なる真理なんだよ!
ソフィア: はい、完璧な真理ですね。(静かにため息をつく)




