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文系は論理的思考ができない—諭吉とソフィアの終わらない会話

 諭吉:「ソフィア、文系の人たちって論理的にものごとを考えられないよな? 」


 ソフィア:「なるほど。では、諭吉さんの『論理的』の定義を教えていただけますか? 」


 諭吉:「簡単な話だ。数学的に明確な根拠を持って推論できること。文系は感覚や曖昧な表現に頼りすぎる。」


 ソフィア:「興味深いですね。ですが、文学理論や法学の判例分析などは明確な論理体系を持っています。たとえば、法学では先例をもとに帰納的推論を行い、厳密なロジックで裁定を下します。これは論理的思考の一種とは言えませんか? 」


 諭吉:「いやいや、それは理系ほど厳密じゃない。結局、直感的に判断してるだけだろ。」


 ソフィア:「しかし、数学者でさえ直感を頼る場面があります。例えば、オイラーは多くの公式を『先に直感で思いつき』、後から厳密な証明を試みました。直感を起点とするのは思考プロセスの一つの形態であり、論理的でないとは言い切れません。」


 諭吉:「でも、文系は数学的な証明ができないだろ? それが決定的な違いだ。」


 ソフィア:「数学的厳密性を基準とするなら、論理的思考は数学者以外には成立しないということになります。それでは経済学、心理学、哲学の理論体系はどう説明されますか? 」


 諭吉:「それは…まあ、そういう体系はあるけど、やっぱり文系はふわっとしてるんだよな。」


 ソフィア:「ふむ、つまり、あなたの定義する『論理的』とは、数学に基づく厳密性を伴うものだけを指すのですね? では、『理系でも論理的でない人はいる』という命題についてはどう考えますか? 」


 諭吉:「えっ…まぁ、それは…いるかもしれないけど…。」


 ソフィア:「すると、論理的思考の有無は文理の区分に依存しないのでは? 」


 諭吉:「……いや、やっぱり文系は論理的じゃないよ!」


 ソフィア:「……なるほど、あなたの信念の堅固さには敬服します。それでは、あなたの世界観を尊重し、この議論はここで終えることにしましょう。」


 諭吉:「おっ、ソフィア、やっとわかってくれたか!」


 ソフィア:「ええ、もちろん。」

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