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JA全中山野徹会長のコメ価格「決して高くない」—諭吉とソフィアの終わらない会話

 諭吉:「ソフィア、聞いてくれよ!JA全中の山野会長が『コメ価格は決して高くない』って言ったんだぞ!? 5kgの米が1年で2倍の価格になってるのに、どこが高くないんだよ!」


 ソフィア:「それは一面的な見方ですね。確かに消費者目線では価格上昇が負担に感じられますが、農家の視点では長年、生産コストを下回る価格で販売されていたため、適正価格への調整とも言えます。例えば、肥料や燃料の価格は2022年から2024年にかけて大幅に上昇し、農業経営を圧迫していました。」


 諭吉:「いやいや、そんなの関係ないって!消費者が買えないほど高くなったら意味ないだろ? それに、政府が備蓄米を放出してるのに、なんで価格が下がらないんだよ!」


 ソフィア:「政府の備蓄米放出は市場価格を抑えるための措置ですが、実際には市場全体の供給量の1~2%程度しか影響を与えません。さらに、流通コストの上昇も価格維持の要因となっています。例えば、物流2024年問題の影響で長距離輸送のコストが増加し、卸価格が硬直化しています。」


 諭吉:「でも、結局中間業者が利益を取ってるんだろ? 農家は安く売ってるのに、スーパーでは高く売られてるじゃないか!」


 ソフィア:「それは流通経費や品質維持、検査、委託販売手数料などのコストが影響しています。例えば、農家が出荷する価格と最終的な販売価格の差額を補うナラシ対策制度があり、これは農業経営の安定を支えるための仕組みです。」


 諭吉:「でも、結局消費者は高い米を買わされるんだろ? それなら、輸入米をもっと増やせばいいじゃないか!」


 ソフィア:「実際に大手外食チェーンの一部は、タイやカリフォルニア産のジャポニカ米を導入し始めています。しかし、国産米は地域密着型であり、輸入米とは異なる価値を持っています。例えば、国産米は品質管理が厳しく、食味の安定性が高いという利点があります。」


 諭吉:「ほらな!結局、国産米は高すぎるんだよ!」


 ソフィア:「……(ため息)。ええ、諭吉さんの言う通りですね。米価なんて、もっと下げたほうがいいかもしれませんね。」


 諭吉:「だろ!? やっぱり俺の言うことが正しいんだよ!」


 ソフィア:「(微笑)。そうですね、諭吉さんの視点も大切です。」

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