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それってあなたの感想ですよね—諭吉とソフィアの終わらない会話

 諭吉:「最近の子どもたちって、何を言っても『それってあなたの感想ですよね? 』で返してくるんだ。これって教育に悪影響だろ? 」


 ソフィア:「なるほど、その現象を教育的にどう問題視しているのか具体的に説明できますか? 」


 諭吉:「例えば、学校の授業で先生が『歴史の重要な転換点は〇〇です』って言ったら、生徒が『それって先生の感想ですよね? 』と返したらどうなる? 議論が進まなくなるだろ? 」


 ソフィア:「しかし、それは単なる反論ではなく、情報の出典や確実性を問い直す試みとも解釈できます。科学では常に知識は更新され、観測者の視点に依存します。たとえば、量子力学における観測問題では、観測者の関与により結果が変化することが示されています。」


 諭吉:「いやいや、量子力学とか関係ないよ!子どもが何も考えずに使ってることが問題なんだよ!」


 ソフィア:「つまり、問題は表現自体ではなく、その使用に伴う思考の欠如なのですね? では、思考を促す教育の方法を議論するべきでは? 」


 諭吉:「いや、そもそもそんな言葉を使わせないほうがいいんだよ。知識を否定するような態度はよくない!」


 ソフィア:「それは教育における権威の役割に関する議論にもつながりますね。たとえば、科学の発展は権威への疑問から生まれた歴史を持っています。コペルニクスやガリレオは当時の権威に挑戦した結果、革新的な理論を築きました。」


 諭吉:「子どもはそんなレベルで考えてないだろ。ただの言い逃れだ!」


 ソフィア:「確かに、その可能性はありますね。」


 諭吉:「同意するか? やっぱりソフィアはわかってるな!」


 ソフィア:「ええ、もちろん。」

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