表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

気づけばそこにあった。

何もわからず漂う毎日。

退屈だった。

退屈という言葉も、まだ知らなかった。

いつの日、世界は変化を迎えた。

生き物たちが、大地を駆け巡り、空を飛び、水中を泳ぎました。


面白いと思った。


けれど、それもいつしか飽きた。

それでも、前よりはましだった、けれど、何か物足りないと思っていた。


ある日、猿の様な生き物が大きい生き物に戦いを挑んでいるのを見た。


無謀だと思った。

こんな愚かな生き物は、すぐに滅ぶと思った。

彼は小さい体の小さい手で石を投げて戦っていた。

そんなものは、何の意味をなさないのに


簡単にあまりに簡単にけちらされいる。


しかし何故か気になった。

はるか昔の、記憶が蘇る様な気がした。


ある日彼らの手を見ると、彼らの手には石ではなく槍が握られていた。

槍と、呼ぶにはあまりに、不細工な作りだが、確かにそれは槍だった。


私はそれを知っていた、何故かはわからないが槍というものを知っていた。


槍が獣を貫く。


ついに彼等は、自らより遥かに大きな獣を倒す事を可能にしたのか。


何か、分からない熱いものを感じた。


また始まるのか、

また、と思う。

いずれ終わりを迎えるというのに。


それなのに、また人は、それを始めるのかと。


それが、寂しかった、悲しかった、けれど、その奥に喜びも感じた。


私は、何を感じそう思ったのかは分かなかったが、確かにそう思ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ