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神無月の休日
今日は学校は休み。
そして部活も休み。
神無月はゆっくりと眠った後、朝8時に起床した。
起きて茶の間に行くと、和服姿の神無月の祖母がいた。
「おはようさん、お嬢。ずいぶんゆっくり寝ていたわね」
「休みですから。若いからこそ、睡眠が必要なのよ。お婆」
浴衣姿の神無月は素っ気無く言うと、祖母が準備してくれた朝食を食べ始めた。
今日の朝食はご飯、ワカメとお麩のお味噌汁、きゅうりとなすの漬物、そして塩鮭という和食だ。
神無月の実家は純和風の大きな邸。
実家の敷地内には神社があり、地元では有名だった。
「お婆、今日も習字教室あるの?」
「ええ。手伝ってくれる?」
「分かった。アイス奢ってね」
「あんみつ作ってあげるわ」
「生クリームいっぱい乗せてね」
「はいはい」