表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

12 無事帰還、そして豪邸へ

 歩くこと20分。

ようやく、我が家に着いた。


「ただいま~」


「おかえりなさいませ。ご主人様」


 アイナは笑顔で迎えてくれた。

この笑顔はいつ見ても飽きない。


「そうだ、いいものを買ってきたぞ」


そう言い、袋をアイナに見せる。


「これは何ですか?」


「フフフ。高級牛肉だよ」


「高級牛肉!?」


 アイナは目を輝かせて、袋を見ていた。

これはこれで可愛いな。


「こ、これをステーキにしてもうかなと…」


「はい!よろこんで!」


「よ、よろしくね」


 牛肉の入った袋を手渡す。

楽しそうな顔でキッチンに向かっていった。

まあ、喜んでくれて何よりだ。




 リビングに入り、椅子に座る。


「ところで、今日はどこに行ってたのですか?」


「まあ、ちょっとした観光だよ」


 そういえば、アイナにはデートのことを行っていなかったな。

俺は何故、嘘をついたんだ?

まあ、別にいいか。


「私もご主人様と旅がしたいですね」


「そ、そうか。いつか連れていってあげるよ」


「しかし、旅って結構大変そうですね」


「どうしたんだ?」


「だって、ご主人様とても疲れてるじゃないですか」


 そんな風に見えるだろうか。

戦闘はしたが、服はあまり汚れていないのだが。


「私の質問に答えてください」


「へっ?」


 いつの間にかアイナに抱かれていた。

いや、捕まったというべきか。


「私、嗅覚がいいんです」


「そ、そうなんだ」


「ご主人様から他の女の匂いをします」


「たまたま、他の人の匂いが移っただと思うよ」


「そして、血の匂いがすごくします」


 はぁ…。これは逃れられないな。

諦めて、今までのことを全て話した。




 アイナは俺の体から手を離した。


「そ、そんなことが…」


「ごめん、心配させちゃったかな?」


「大丈夫です。私はご主人様を攻めたりしません」


ふぅ…。これで終わりかな。


「で、では…」


「ん?何だ?」


「私とハグしてください!」


顔を赤らめて、そう言った。


「な、何故そうなるのだ!」


「だって、他の人としたのでしょ!」


 これは俺に惚れているということか。

そんなに簡単に惚れるものなのか?


「わ、分かったよ」


アイナの体をそっと抱く。


「こ、こんな感じ?」


「もう少し、強く…」


そう言われたので、強く抱きしめる。


「はぁ…幸せです」


 幸せそうでよかったぜ。

というか、アイナの体って柔らかいな。


「もういいかな?」


「はい…」


手を離した。


「さあ、ステーキを作ります!」


アイナは生き生きとステーキを作り始めた。




「はい!出来ました!」


目の前には大きなステーキが置いてあった。


「うわ~美味しそうだな」


あまりの美味しさだったので、すぐに平らげてしまった。


「どうでした?」


「とても美味しかったよ」


「それは良かったです」


「ところで、話があるのだが…」


まだ話していなかった、屋敷のことについて話した。




「それはいいですね。いつ引っ越すのですか?」


「明日だよ」


明日は高校の創立記念日なので休みなのだ。


「分かりました」


「まあ、準備はすぐ終わると思うよ」


 屋敷には冷蔵庫もテレビもあるらしい。

なので、あまり持っていくものはない。


「では、お風呂を準備してきますね」


「ありがとうね」




 ポケットから振動がする。

ポケットから携帯を出す。

相手は神からだ。


「もしもし、何だ?」


「勝手なことをするんじゃない!」


さて、また面倒なことになったな。


「その屋敷に住んだら。ここはどうするつもりじゃ」


また、聞かれていたのか。


「売る」


「それは駄目じゃ!」


「もしかして、売れないのか」


「ワシが与えた家を売るなど。言語道断じゃ!」


そうか、売ることはできるのか。


「分かった。代わりの住居者を探してくよ」


「し、仕方がない。好きにしなさい」


「分かったよ。ありがとうな」


「いつか手放すとは思っていたが、こんなにも早いとは…」


「切るぞ」


電話を切った。


 そういえば、目的について聞いていなかったな。

まあ、いつか聞けばいいか。




「お風呂の準備ができました」


「分かった」


 風呂に入り、上がったあとは引っ越しの準備をした。

まあ、持っていくものは少なかったがな。


「俺はもう寝るよ」


「おやすみなさい」


 ふぅ…。やっと、眠れるぜ。

疲れが溜まっていたので、すぐに眠りについた。




「ふああ…。朝か…」


 携帯で時間を確認すると午前8時50分だった。

そういえば、引っ越しのトラックは9時に来るんだったな…。


急いで着替え、ボサボサの髪を整えた。


「しまった。このままではだらしない姿だ!」


できる限り急いだのだが、間に合わなかった。


「ご主人様。来ましたよ」


仕方がない。待たせるわけにもいかないしな。


扉を開ける。


「こんにちは。オールストン家の者です」


「あっ。こんにちは」


「準備は出来ているでしょうか?」


「はい。出来ています」


「では、我々でトラックに荷物を積んでおきます」


そう言い、家の中に入っていった。


「お二人様はこちらの車に」


 一人の男にそう言われ。

俺たちは用意されていた車に乗り込み、新居に向かう。




「この専用のロープウェイに乗り、屋敷に行けます」


男が指差す方向にはロープウェイがあった。


「荷物は後で運びますので、先にどうぞ」


俺たちはロープウェイに乗り、屋敷に向かう。




「これが屋敷か…」


「結構広いですね」


 ロープウェイを降りると。

目の前には大きな屋敷があった。

鍵を使い、屋敷の扉を開ける。




 入ると、そこには広い空間が広がっていた。

見ただけでもドアが7つもある。


 俺はこんな豪邸も手に入れたのだ。

昨日は好きな子を抱き、この前は可愛いメイドを手に入れた。

これ、バチとか当たらないよな?


まあ、いいか。


俺のハーレム生活はこれからだ!












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ