第43話「教会と過去=願い」
教団セラフ。
下級〜上級までのランクが現在存在している。
さらに上のランク、超上級がある。 2000年。教団ができた当初、最初の神父は現代のキリストと呼ばれた存在だった。
神父は1度教会の中でその生涯を終えた。
寿命で死ぬという時点で普通ではそうそう有り得ない事だが、神父はそうだったのだ。
やがて教会の掟通り神父を花葬し棺桶へ神父を移し教壇へ置かれ別れの儀式が始まる。
次々と教徒が神父へ感謝と別れを告げる。
最後のひとりが涙を流し別れと感謝を告げ、その場を去ろうとした瞬間に棺が開いたのだ。
場は凍りついた。開くはずがない。
死んだ姿を皆見ていた。医者も確かに心臓が止まっていたのを見た。
だが、神父は蘇った。
そして、神父は神として崇められた。
だが、そこからの神父は人が変わった様だった。以前は誰に対しても親身になり時に自分を犠牲にしてまで他を助ける存在だった。
しかし蘇ってからは教徒を駒として扱った。
自らの目的のために…。
「世界の中心の存在、それが最初の神父の願い」そして漆原は続けた。
神父は死んでから不思議な空間へ意識が飛んだそうだ。三途の川。そう思った。
だが違った。真皮的な場所で小さな橋があって、その先は光り輝いていたらしい…。
神父はそこへ向かった。
そして、橋を渡ると目の前に全身が白い女性が現れた。彼女は「少女のお茶会をしなさいさすれば願いは叶う…どんなに欲にまみれた願いでも」
そう言うと彼女は消え去り神父は目を覚ました。
最初は彼女が何を言っていたのか分からなかった。だが調べてみると少女のお茶会というのは、中世ヨーロッパから伝わる魔術師の儀式。
呼ばれるのは魔術を扱う者たちが9人の少女と契約する。
身内出なくても問題は無くたまに少女を誘拐してその儀式へ向かうものもいる。
お茶会とは言うが中身は少女同士の殺し合い。魔術師たちは少女に力もしくは援護、少女の体を乗っ取るなどをして最後の1人になるまで戦う。
最後の1人になった者には願いを叶えられる。
そういうものだった。
だが、神父はその儀式を自らのものにした。
要するに9人の少女を集め全員と契約し殺しあわせればいい。
そうすれば契約したなかの1人に適当に願いを叶えさせ自分も願いを叶えればいい。
そう言って、神父は教徒達に儀式と称しお茶会を開いた。
神父の信頼を失わないよう少女たちを戦わせる瞬間は儀式たちには見せないよう夜中に行った。
そして呆気なく勝負はついた。
最後の1人になった少女は願いを唱えた。
「その汚れた肉体は神父の身体ではない悪魔の体になってしまった。だから私の体に神父様の善の心を移してください」
そう願うと神父の身体灰となり少女の身体に神父の魂が宿った。少女の意識と神父意識は混濁しやがて一つになった。
その後少女はお茶会を運営し続けている。現在も。なぜなら神父を蘇らせたかったから。
少女は以前神父に救われた1人だった。
「と、まぁ要はお茶会ってのは願いを叶える場所、教会…いや教団セラフは俺が属する教会だ」
「その…教団セラフって割と最近出来たんだね」もっと古くからあるイメージだった。
まあ普通はそう思うよなと漆原は笑った。
「と言うか私、戦わされるの?聞いてないよ?」
そもそも最初っから何も聞いてない。
漆原はその件はすまなかった。謝り反省した。
そのあと漆原は真姫に自らの願いを告げた。
すると真姫は納得し「…わかった。やるよ。」と少々不安そうな表情で…。




