第9話 『地獄と命』
今回少しグロテスクな描写が入っています。
『とにかくこっちに来い!』
父はそう叫んだ。
『どうするの⁉』
『とにかく馬車のとこまで行って逃げよう。』
『わ、分かった』
それからとにかく父に遅れをとらないように全力で走った。
『おい、あそこ見てみろよ…』
『…ひっ!』
サクマが見たのはいく人もの人が血を流して倒れている様子だった。
皆様々な所から血を流していた。
『くそ!早く行くぞ!』
…
…
…
『はぁ、はぁ』
『おい、嘘だろ』
『えっ…』
サクマ達が乗って来た馬車は跡形もなく
なくなっていた…
『…あ…あー⁉』
父は普段出さないような声を出して叫んでいた。
『もう終わりだ。』
(なんで…なんでこんな事に俺はただついて来ただけなのに…)
もうサクマの心は何も理解出来ていないようだった。いや理解をしたくなかったのだ。もう帰れないなんてサクマは考えたくなかったのだ。
『あ……もうどうすれば。』
『とにかく逃げられる場所を探さないと何処かに絶対外に出られる場所があるよ!』
喋ったのは兄だった。
『嗚呼、とにかくそうしよう… 』
それから町中を探して外に出られそうな場所を見つけそこから出ようという話になって見事全員脱出成功に成功したのだが…
そこで見たのは耳の長い人…エルフがいた…
『おっと、変なのが出て来たな。』
『えっ…なんでエルフがこんな所に…』
普段エルフ達は山を3つほどこえた所に住んでいるはずだが何故こんな所に
『まぁちょっと野暮用でなここの王を殺さなきゃいけなかったんだけど。まぁめんどくさいからみんな殺せば問題ないかな〜ってな。』
『お前達…』
狂ってるそう言おうと思ったが彼らから出ているオーラのような物に押されて言えなくなってしまった。
『まぁ、ここで会ったが運の尽きって事でお前らも死ね。』
『なっ!…』
サクマ達は死ぬと思い皆一気に逃げ出した。
『おいおい待てよ。お前らじゃ逃げられないぜ…』
『がはっ⁉』
最初に倒れたのは兄だった。次に母と行きあっという間にサクマと父だけになってしまった。
(ヤバい俺死ぬ…)
『じゃあな坊や…』
後ろから迫ってくる分からない物に避ける事も出来ない自分は死を覚悟した。
そして死ぬはずだったのだか…
『…っ⁉』
倒れたのは父だった…
父の身体は大きな風穴が空いておりもう死ぬのは明らかだった。
『父さん!』
『お…サ、サクマか…お前…もっと命…の意味を考えろ…お前は…命を軽く身過ぎだ…もっと…考えて……つ…かえよ……………』
『やだ。やだ!父さんしっかりして⁉死なないでよ…』
父は薄く笑って死んで行った…
どうもこんにちは美羽です。
今回の話いかがでしたでしょうか。
正直今回の話は予定になかったはずだったのですが書いてしまいました。
今回はグロテスクなシーンがありましたが大丈夫でしたでしょうか。
さてここからはみんなどうでもいい自分の日常の話をしようと思います。
…
…
…ヤバい話す事がない…
じゃ、じゃあまた皆様に会える事を祈って。
逃げたわけじゃないで…