第2話 『少女』
そこは都会だった。
話は冒頭(第一話)に戻る。
『はぁ、もうどれくらい歩いたかわかんなくなって来たな。』
サクマはここに迷い込んでからかれこれ
3時間程ただただ歩いていた。もう最早どこからきてどこに向かおうとしているのかさえ分からなくなっていた。
『しかも周りの人達のあの格好は何だ?』
サクマの周りを歩いて行く人達の格好は今まで一度も見た事のない格好だった。
多くの人が黒と白い服を着ておりそれ以外の人達は皆色とりどりの服を着ておりその素材が何で出来ているのかはサクマには全く分からなかった。
『ほら...見て』
『何、あの格好』
耳を傾ければ何やら自分の方を見て何か言っているようではないか
(とにかく何か聞かなければ)
そう思い1人の男性に話しかけようとした時。
『ちょっと君話しがあるんだけどいいかな?』
そう言って話しかけて来たのは2人の男性だった。その2人を見てサクマは
(...ここで何かいい情報が聞けるかもしれないな)
そう思いサクマは
『はい、分かりました。』
その言ってその2人について行った。
連れて来られたのは人どうりの多い場所に立っている小さな建物だった。
『はい、じゃあそこに座ってね。』
言われるがままにサクマはイスに座った
『ねぇ君どうしてあんな所にいたんだい?』
『それは道に迷ってしまって。大きい道に出れば場所が分かるかもしれないと思ったからです。』
『そう、じゃあ何でそんな格好で歩いてたんだい?』
『それは、さっきまで狩り(依頼)をしていたからです。』
『狩り?』
『そう狩りです、あっ!?そういえばこの近くにアルカディアっていう大きな町を知りませんか?俺はあそこに帰りたいんです。』
『アルカディア?そんな町の名前こんな所には無いよ。』
『えっ?』
『まずここは日本だからね、君大丈夫?』
『えっ、あ、だ...大丈夫です』
(ニホン?どこだそこ俺の知ってる場所じゃないな。)
『まぁ、とにかく君の名前書かなきゃいけないからなんていうの?』
『さ、サクマです。』
『そう、さくまっていうのね上の名前はなんていうの?』
『上?』
『何君自分の名字覚えてないの?』
(ヤバイ何か言わなければ、何か適当な言葉 ええとええと)
『峰 佐久間...俺の名前は峰佐久間と言います。』
(やべぇ、じぶんで変な名前付けちまったよ)
『そう、峰佐久間って言うのね分かったありがと。』
(我ながらあんな名前で良かったのだろうか。)
『はい、じゃあこれで話は終わりだがら帰って大丈夫だよ。』
『あ、はいありがとうございました。』
そう言って立ち上げろうとした時
『あのここに変な、じゃなくて道に迷ってる人が居るって聞いたんですけど!』
そう言ってきたのは、長く綺麗に整った髪がとても特徴的で顔のパーツ1つ1つがまるで宝石のような顔をしている1人の美少女だった。
『ついにこの時がきた、じゃなくて私困ってる人は見過ごせないので是非私にその人を貸し、任せてくれませんか!』
『あ、は、はい』
男2人は押されぎみで答えてしまっていた
『本当ですか!やった〜♪』
彼女は天使のような笑顔を見せ喜んでいた。
『じゃあこの人貰って行きますね♪』
そう言い彼女は俺の手を引っ張って建物から出てしまった。
『でなんで俺の事を捜してたの?』
『ふっそれは私の取材に付き合って欲しいからです!』
『取材?』
『そう取材!取材です!分かってくれましたか!』
『いや、全く分からない』
『えー‼?なんでですか!』
『いや、俺早く帰らないといけないから。』
『帰っちゃうんですか?どうせ道もよくわからないんでしょ?』
『ぐっ!』
(こんなに見た目はとても良いのにあまり性格が良くなさそうな子だなぁ)
『とにかく貴方は私に協力してくれれば良いんですよ♪』
『いや、だから俺帰らないと…』
『じゃあ分かりましたこうしましょう、貴方が私に協力してくれたら私も貴方に協力しますからね。』
『本当に、協力してくれるのか?』
『はい!それじゃあ指切りしましょう』
『指切り?』
『ほら小指出してくださいよ』
彼女は強引にサクマの手を出し自分の小指とサクマの小指を絡ませた
『はい!これで契約完了ですね。』
(いつの間に契約に…まぁいいか)
『じゃあ自己紹介させてもらうよ俺の名前はサクマ…峰佐久間って言うんだ佐久間って呼んでくれ。』
『佐久間、良い名前ですね!でもちょっと面白味が無いなぁ』
彼女は何やら俺の名前を気に入ってくれたようだ最後の方は小声でよく聞こえなかったが。
『私の名前は大槻麻衣って言います是非麻衣って呼んでくださいね。』
『あぁ、マイ…麻衣か良い名前だそれじゃあ麻衣これからもよろしくな!』
『はい!こっちこそよろしくお願いします!』
そう言って2人は堅い握手を交わした。
こんにちは美羽です。
4月18日に初めて小説を書いたものです。昨日初めて投稿してそれが人に読まれた事を知った瞬間に喜びの感情が一気にこみ上げてきました。コメントも貰っていないのにこんなに喜んでバカなんじゃないかと思われても自分にはとても嬉しい事でした。まだまだこの世に本を出している人達とは天と地のような差があるかもしれませんがそれでも自分は多くの人が読んでくれるような作品を作っていけたらいいと思っています、まだまだ分からないことだらけですか皆様に指摘していただきたいです。こんな所をよくした方がいいよなどここはいらないなどのコメントも是非送って下さい。ささいな事が自分の支えになりますこれからもこの作品についてきていただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。