序章
主人公男か女か迷ってたらこうなりました。。。
登場人物の子達皆愛情持ってるので皆とは言わず愛してもらえると嬉しいです
ちなみに最初は主人公出てこないです
ご容赦下さいm(__)m
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その一言は一生言われないと思っていた
心の底から愛していたのだ、それに嘘偽りなど本当に一度もなかった
まさか……こんな風に言われるなんて思ってもみなかったのだ……
しかし、こちらを見ている彼の瞳には侮蔑の色しか写していなかった
「…本当に…そのお方と共に生きると…言うことなのですか…」
身体中の震えが止まらないのを無理矢理抑え込み必死に出てきた言葉が震えなかったのが奇跡だった
しかしその奇跡的に出した言葉も彼の溜息と共に吸われていくのを感じていた
「そうだ、もうお前の顔は二度と見たくもない、この売女が」
顔を顰め横にいる女性を抱き寄せる姿に口から息すらもあまり出てこないため蔑みの言葉さえきちんと聞こえなかった
「分かりました、婚約破棄の件慎んでお受けいたします…」
かろうじて残っていた理性で淑女として精一杯の足掻きとして片膝を軽く曲げ頭を下げると足早にその場を離れ近くにいた侍女とともに自室へと入ると今まで必死に我慢していた涙が頬を伝い流れていった
「ひっ…うぅっ…」
自室に鍵をかけるとそのままベットへと倒れこみ涙を零した
自室の扉の前では婚約破棄をされた彼女…オリヴィエ・ラオネ…付きの侍女ー…先程近くにいた侍女で名をガーネットという…ーが他の侍女たちに詳しくは話さず体調不良と話し人払いをするとある人物の元へと急いで向かった…