表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

ギルドカード

 助かった。。。

死ぬかと思った。

やっぱりいきなり一回でブスの大罪を消そうと思うのが間違いだった。

スネークワームTUEEE!!


3匹のスネークワームと戦闘になったが、俺はどちらかと言うと魔法使い。

いちおこの一年で剣技も修行してきた。人並みには。

だが全然修行が足りていなかったのだろう。


得意のファイアアローも全然効果なし。

まぁ魔法のレベルもまだまだなのだろう。

特に剣技に至ってはまるで歯が立たなかった。

かすり傷をつけるのが精一杯というところだろう。


今は煉獄山の第一層ブスの罪に戻ってきた。

ギルドに戻って違うクエストをやろうか。


「あっダンテさん。お帰りなさい。

クエストは上手く行きましたか?」


ブスギルド受付の紅一点オリビアが話しかけてきた。


「いや、全然ダメでした。

スネークワーム一匹なら長期戦に持ち込んでなんとかいうところでしょうが、

3匹も同時に来られると無理がありました。

今ちょうど逃げ帰ってきたところです。」

「あら、そういえばパーティは組んでいないんですか?」


パーティ?

そうだ。普通のクエストはパーティを組むぞ。

かのドラ○エでも、ル○ーダの酒場で仲間集めしてから冒険に出てたもんな。

けどパーティ組むって言ってもブスばっかじゃねーか。

あっ俺もその中の1人でした。てへぺろ。


「パーティには2つ作り方があって、

1つはクエスト限定のライトパーティとこれから一緒に旅をする『仲間』が選べるんですよ。

と言っても、普通はライトパーティから組んで、仲良くなればずっと一緒にいる事になって、

別段決まりみたいなものはないんですけどね。」

「なるほど。じゃあ俺もライトパーティを探さなくてはいけないですね。」

「では、掲示板の横にあるパーティ募集のところに書いておいてください。

対応するクエストに書いておけばパーティが決まり次第ギルドカードに連絡が行きますので。」


ギルドカード?

あぁ、ギルド登録した時にもらったカードか。

よくわからない素材でできているようだが。

こんなんで呼び出しを受けるける事なんてできるのか?


「すみません。使い方をご説明していなかったですね。」


あっオナシャス。


「ギルドカードには、登録者の名前とランクが書かれています。

また、右上にある四角い文字を触ると情報が浮き出る様になります。

さっそく四角い文字を触ってもらえますか?」

「わかりました。うおっ。なんか出た。」


ギルドカードに触れると、俺の情報が乗っている。


--- ギルドカード

人族 ダンテ・アリエール 20歳

ランク:なし


大罪名    大罪レベル 現状レベル

童貞      lv?    lv1

ハゲ      lv?    lv1

ブス      lv5    lv1

天パ      lv?    lv1

口くさ     lv?    lv1

凄まじい性欲  lv?    lv1

ニート     lv?    lv1


受注クエスト数:1

達成クエスト数:0

失敗クエスト数:0

---


情報としては、こんな感じだった。


「あの、他の大罪レベルが『?』になっているのはなんですか?」

「これは各層のギルドで測らないとわからないんです。」


なるほど。俺のブス以外の大罪はまだ未知数という事か。


「ちなみに、クエストをこなしていけばレベルとそれに応じてランクも上がってきます。

クエストによってはランクが合わないと受けれないのでご注意ください。」

「わかりました。俺はランク外という事は、ランク指定のないクエストしか受けれないってことですね。」

「その通りです。無謀なクエストで亡くなる人がいない様に定められています。

ある一定のレベルに上がれば自ずとランクは上がっていきます。」


ふむ。

いきなり高難度のクエストは受注できないというわけか。

ネトゲでやって時の様に、虎の威を借る狐作戦はできないという事か。


「またこのカードには、本人しか使えないのでご安心ください。

個人情報が漏れる様な事はありませんので。

また、先ほどお伝えしたパーティの参加のお知らせもこのギルドカードからできます。

フレンド登録をすれば、遠いところにいるパーティメンバとも話す事ができますのでご自由にお使いください。」


ほう。

電話の機能もついているのか。

てっきり中世レベルの文明だと思っていたが、ある部分では生前よりも優れているのかもしれないな。


「わかりました。説明ありがとうございます。

では早速ライトパーティ集めをしてきます。」


律儀にお礼をし、オリビアから離れた。


よし。

じゃあ、lv5:スネークワーム討伐のパーティ募集だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ