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花道 前編

春はあげぽYO、よーよーチェケラ、鼻毛が気になってしょうがないYO!

これは、私が鼻毛抜きたいんだけど…抜いていいかな?

 季節は変わっても、毛はいつだって伸びてくる。毛根を見上げると、自分より背丈の小さな鼻毛たちが光の下へ出ようか出まいか留まっているのが目に見えた。


 これは、どこにでもいるありふれた「私」鼻毛が、夢に向かって生きた生涯の物語である。


 あれは毛が育ちやすい春のことだった。「私」鼻毛はこの世に生えてきた。

周りの鼻毛は綺麗に整えられているのに、「私」は周りより少しばかり背丈が高かった。

 他の鼻毛より好奇心旺盛だった私は、周りを見渡しても暗闇ばかりの世界に飽々としていた。

そんな「私」は、ふと目に入ってきた一つの光に興味を持ってしまった。


今思えば、もしこの光に興味を示さなければ、「私」はまだ、平凡に一生を生きることができたのだろうか。


 前述した通り、あの時の「私」は、とても活動的で怖いもの知らずであった。

その性格のお陰で、「私」は光の下へ行こうなんて思ったのだろう。

 のびのび、のびのびと私の目の前には光が広がっていった。

しかし、いざ光の近くまで伸びてみると、「私」は未知の世界へ飛び出すのが少しばかり怖くなった。

だけど、「私」の強い大きな好奇心の前では、そんな恐怖心もちっぽけなものに過ぎず、それはいつのまにか消えていった。

そんな好奇心が後押しし、「私」の背は光の下へ更にぐんぐんと伸びていった。


 そして「私」は、ついに光りあふれる世界に飛び出したのだった…。

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