
「お兄!門の前にいる人から守らないと!」
「分かってる!ガルムの援護は魔物が減ってからだ!」
返事がないのでシェリを横目で見る。
「も、もしかして魔物が減ったら下に降りるの?」
「そのつもりだが?」
「無理無理無理!!!」
シェリがトロールの軍団を見つめ激しく首を振る。
まぁ俺達みたいに弓を使う奴らは敵と距離を置いて戦うから気持ちは分かるが…………。
「あいつら足は遅いから俺達でも巻けるさ」
「…………行くときは私が判断するから!」
「はいはい分かったよ」
臆病なのは生き残る秘訣だもんな。
心で妹に問いかける。