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自転車で、雨宿り

掲載日:2025/12/25

みーん、みーん、みーん。

蝉が鳴く音が響いた。

りーん、りーん、りーん。

風鈴が鳴った。


「暑いな」


僕は扇風機に当たりながら、寝転んだ。

僕は田中誠二(たなかせいじ)、小学校4年生。

部活はサッカー部です。


「誠二、ちょっとお使い頼んでもいい?」


お母さんが僕に声をかけた。


「今から?」

「そうよ」

「遊んでからじゃだめ?」

「お願い」

「わかった」


僕は渋々買い物に行くことにした。


「あんた、かばん持った?」

「うん」

「今日の午後から雨降るらしいよ」

「大丈夫」

「傘持って行きなさい」

「わかった」

「行ってらしゃい」

「行ってきます」


僕はかばんと傘を下げて、外に出た。

僕は自転車に乗って、スーパーに向かった。

住宅を通り、公園を抜けて、道路の道に出た。

商店街を通る途中、ザーザー雨が降ってきた。


「どうしよう、濡れちゃうよ」


僕は焦った。


目の前に、駄菓子屋が目に入った。


「ここで、雨宿りしよう」


僕は自転車を濡れない場所へ置いた。


「こんにちは」


僕は駄菓子屋のあばちゃんに挨拶した。


「こんにちは、すごい雨だね」

「すいません、少し雨宿りさせて下さい」

「いいよ」


僕は傘を下げ、駄菓子を見た。


「きゃー、濡れちゃう」


ピンクのカッパを着た傘をさした女の子が駄菓子屋に入ってきた。


「こんにちは」


女の子がおばさんに挨拶した。


「はい、こんにちは」


女の子がこちらを見た。

僕は驚いた。

同じクラスの森田りなさんだった。


「田中君?」


僕は驚いた。


「りなちゃん?」


あちらも驚いている。

りなちゃんが、


「駄菓子屋になにしにきたの?」

「お使いのついでに雨宿り」

「りなちゃんは?」

「買い物」

「そうなんだ、なに買いにきたの?」

「お菓子」


りなちゃんは自分の買いたいお菓子を探している。

僕は雨がやむのを待った。


「おばちゃん、これ下さい」


りなちゃんがお菓子を買っている。

りなちゃんが僕の方へやってきて、


「田中君、お菓子好き?」

「うん」

「これあげる」


りなちゃんがお菓子のふうを開けて、ラムネのお菓子をくれた。

僕は、


「ありがとう」


と言って、お菓子を食べた。


「りなちゃんこんどお返しするね」

「わかった」


雨がやんだ。


「田中君、またね」

「りなちゃん、またね」


りなちゃんは後ろを向いて、駄菓子屋を出ていった。

僕は陽気になり、自転車に乗ってスーパーに向かった。

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