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二章 再び巡り合う

グローリーはカリット集落に拠点を展開した。

多くの者が肌を刺す寒さに耐えかねて弱音を吐いている。

献花を終えた香澄はテントの中でユキュアと話をする。

「ユキュアはあいつらについてどこまで知ってるの?」

香澄はユキュアを見てそう言った。

「私が知るのはあいつらの数くらいだ」

ユキュアは香澄を見てそう言った。

「はぁ・・・」

香澄はため息をついた。

「だが、私たちには強力な助っ人がいる」

「助っ人?すぐに紹介してくれる?」

香澄はユキュアを見てそう言った。

「あぁ、紹介しよう」

「・・・その先生って言うのはどこまで知ってるの?」

「奴らの能力、目的、様々な世界の法則を知っている」

「・・・どうも怪しいね」

香澄は背もたれにもたれながら言った。

「地下に避難するか?」

「別に文句じゃないよ。それに、向こうの協力者は私の妹だ。ユキュアたちがどうにかできる相手じゃない。協力させて」

香澄はユキュアを見てそう言った。

「・・・わかった、先生の所に案内しよう」

ユキュアは立ち上がりながら言った。

「詮索しないんだね」

香澄はユキュアを見てそう言うと、立ち上がった。


香澄はユキュアに案内されて一つのテントに着いた。

「先生、新しい協力者です」

ユキュアはテントに入りながら言った。

「何じゃ、またか」

青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性は筆を置きながらそう言った。

「今回はすごいぞ。前々から言ってた私を旧友だ」

ユキュアは青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性を見て笑みながら言った。

「・・・」

香澄は青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性を見た。

「ほぅ、お前さんが噂の旧友か」

青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性は香澄を見てそう言った。

「はい、立華 香澄です」

香澄は青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性を見てそう言った。

「まぁ、そうかしこまるな。お前さんらグローニアキャット族は儂らの先輩じゃ」

「その特徴的な耳は燦水天狐族ですね?」

香澄は白い狐耳を見てそう言った。

「ふむ。基本的な知識は持っておるようじゃ」

青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性は香澄を見て笑みながら言った。

「まぁ・・・」

香澄は青眼、白い狐耳に白髪ロングヘア。黒い服を着て白衣を羽織り、黒いミニスカートを穿いた女性の前に座りながら言った。

「儂の名前は神里 三葉(かみさと さんよう)。剣の腕はないが、知識はある」

神里 三葉は香澄を見て笑みながら言った。

「早速聞きたいんだけど、奴らの目的は?私の娘を攫った理由を知りたい」

香澄は三葉を見てそう言った。

「奴らの目的は新世界の創造じゃ」

三葉は香澄を見てそう言った。

「新世界の創造・・・」

「新世界の創造にはこの世に六つある六合の大権が必要であり、奴らはそれを集めておる」

「それと私の娘にどんな関係が?」

「香澄、お前が持つ力がどんなものか知っているだろう?」

ユキュアは香澄を見てそう言った。

「・・・私を呼ぶために・・・」

香澄はユキュアを見て少し考えてそう言った。

「奴らは驚くほど慎重に動く。逃がさぬためにも縄張りに入れたいのじゃろう」

三葉は香澄を見てそう言った。

「・・・奴らの正体は?」

香澄は三葉を見てそう言った。

「詳しいことは何もわからん。だが、四華神力(よんかしんりょく)一つ金華(きんか)を持っておることは確かじゃ」

三葉は香澄を見てそう言った。

「四華神力?」

「四華神力というのは、世界を揺るがすような大きな力のことじゃ」

「時間を司る夜華(よるはな)、空間を司る昼華(ひるはな)、表を司る金華、裏を司る銀華(ぎんか)

三葉は指を数えるように立てながらそう言った。

「と、まぁ、巨大な力だと言われておる」

三葉は香澄を見てそう言った。

「なんかあやふやだなぁ~・・・」

眉を顰めた香澄は三葉を見てそう言った。

「儂自身、見たことあるわけではない。世界を揺るがすほどの強い力であるが故に使う場面も限られるのじゃろうな」

「・・・こいつが言ってたけど・・・」

香澄はユキュアを見てそう言った。

「様々な世界の法則って何?」

香澄は三葉を見てそう言った。

「蒸発、感電、融解。まぁ、日常でよく見るような現象は全て世界の法則じゃ」

三葉は香澄を見てそう言った。

「わざわざ言うようなことじゃないと思うけど?」

香澄は三葉を見て(いぶか)しみながらそう言った。

「まぁ、そう怪しむな」

三葉は香澄を見て笑いながら言った。

「その中でも稀な法則がある」

三葉は香澄を見てそう言った。

「それが重要な法則か」

香澄は三葉を見てそう言った。

「あぁ、そうじゃ」

「その現象は、聖と魔が衝突することで起きる現象・・・その名も"気気滅却法(ききめっきゃくほう)"じゃ」

「気気滅却法・・・」

「奴を、煌月を討つにはこの気気滅却法を利用するしかない」

「香澄、お前が持つテリュスの力は魔を司っている。そして、煌月が持つ金華神力は聖を司っている」

ユキュアは香澄を見てそう言った。

「なるほどね・・・」

香澄は腕を組んでそう言った。

「私を頼んだ理由がわかったよ」

腕を組んだ香澄はユキュアと三葉を見てそう言った。

「後、一つ聞きたいことがある」

香澄は三葉を見てそう言った。

「聞こう」

三葉は香澄を見てそう言った。

「その法則を使えば七陽の勇者を倒せる?」

「無理じゃ」

三葉はバッサリと切り捨てるように言った。

「・・・あっさり言うね」

香澄は苦笑いしながら言った。


一方、銀月華(ぎんげつか)が咲き乱れる地に一柱の女性が寝転がっていた。

「少しは体調戻りましたか?」

梨音は寝込む女性を見てそう言った。

「・・・天道の勇者か」

六合眼、白髪ロングヘア。白銀色の着物で身を包んだ女性は梨音を見てそう言った。

その声は冷たく、心身に恐怖を伝える。

世の大権を持つ神すらもまともでは居られないだろう。

「棺は無事か」

六合眼、白髪ロングヘア。白銀色の着物で身を包んだ女性、六合は梨音を見てそう言った。

「無事です。無事ですが、少し気がかりなことが」

梨音が六合を見てそう言うと、六合がゆっくりと起き上がった。

「気がかりなこと?」

六合は梨音を見てそう言った。

「神里 三葉と名乗る者がグローリーに入ったようなのです。三葉様に指示を出しましたか?」

梨音は六合を見てそう言った。

「出していない」

「調査した方がよさそうですね・・・」

「私もそろそろアヴァンヘスク島に向かおうと思います」

「六合様が?」

梨音は少し驚きながらそう言った。

「安心してください。無暗に暴れたりはしませんよ」

六合は梨音を見て笑みながら言った。

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