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序章 妹との再会

「・・・」

猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性は車に揺られながら窓から流れる景色を見ていた。

「嬢ちゃん、煙草なんて持ってないかい?」

助手席の警官は猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性を見ながら言った。

「煙管しかない」

猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性は窓から外を見ながら言った。

「はぁ・・・便利屋なのに随分高貴だね。長からも厚く信頼されているみたいだし」

ため息をついた助手席の警官は不思議そうに言った。

「元軍人だからね。こんな状態だし、頼れるところには頼りたいんでしょ」

「頼れる人間って言うことは、優秀な軍人だったんだな」

助手席の警官は猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性を見て少し笑いながら言った。

「不味い!!」

運転している警官は大声でそう言いながらハンドルを急いで右に切った。

その時、車の前に光の玉が墜ちて大爆発した。

横転した車は白煙を噴いている。

後ろのドアが少し動き、次の瞬間後ろのドアが吹き飛んだ。

「やってくれやがったな・・・」

猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性はゆっくりと車から出ながらそう言った。

「斬られる覚悟くらいできるてるよねぇ!?」

白い神姫を見る猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性は紅い鞘に納まった刀の柄に手をかけながら言った。

猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性は紅い鞘を握り、刀を抜いた。

赤い刀身が輝き、赤い雷を放った。

「・・・きゅふぃぃぃ・・・」

白いビニール袋のような生物は自分の頭上に白い光の玉を生成した。

この不思議な生物は神姫(しんき)

神の姫と言われているが式神や使い魔に近い。

白色の神姫は白陽姫(びゃくようき)と呼ばれている。

「し、神姫ッ・・・!!」

車から這い出てきた警官は白陽姫を見て顔を青くしながら言った。

「人間じゃ無理だ!逃げるんだ!!」

負傷した警官は赤い刀身の刀、紅雷刀(こうらいとう)を握った猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性を見て怒鳴った。

「任せてよ、人間」

紅雷刀を握った猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性は負傷した警官を見て笑みながら言った。

紅雷刀を握った猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性は左右計四枚の機械翼、A3-09-1 赤雷(せきらい)を装備した。

白陽姫は紅雷刀を握った赤雷を見ると、大量の白い光の粒を飛ばした。

「ィヤッホーイ」

紅雷刀を握った赤雷を装備は叫びながらロールし、向かってくる大量の白い光の粒を弾き飛ばした。

紅雷刀が首に触れる白陽姫は紅雷刀を握った赤雷を見た。

赤い刀身の刀は白陽姫の首を斬り飛ばし、赤雷はその場で一回転した。

白い神気が太陽に照らされ、輝きながら消えた。

「・・・ふぅ」

紅雷刀を握った赤雷は赤い刀身の刀を一振りし、付着した白い神気を飛ばした。

「す、すごい・・・神姫をいとも簡単に・・・」

負傷した警官は赤雷を見て驚きながら言った。

赤雷は着陸すると同時に光の粒になって消え、猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性が姿を現した。

「・・・あんた・・・名前は?」

負傷した警官は手を差し伸べる猫耳のような髪型が特徴の赤茶髪セミロングヘア、右目に赤い眼帯をつけた黄緑色の瞳の女性を見てそう言った。

「香澄。立華 香澄」

立華 香澄(たちばな かすみ)は負傷した警官に手を差し伸べながら言った。


地下に縛られた島民の解放を目的として結成された抵抗軍グローリーは煌月と呼ばれる貴神が生み出した謎の生物"神姫"と幾度も戦い、幾度も負けた。

抵抗軍は追い込まれ、活動範囲は限られた場所になっている。

追い込まれた抵抗軍グローリーは、かつて人対人の争いで最強の空姫と言われ、人と人の争いが続く中、静かに姿を消した"王の瞳"を持つ元立華領領主、立華 香澄を見つけ出したのだった。

「・・・」

ユキュア・B・エリオットは火皿から煙が出る煙管を持った香澄を見ている。

「・・・すごく狭いね。生存者は?」

火皿から煙が出る煙管を持った香澄はユキュアを見てそう言った。

「閉鎖された地下の生活空間にいる」

ユキュアは香澄を見てそう言うと、煙を手で払った。

「まだ使えたんだ」

香澄はそう言うと、煙管から火種を出して消した。

「幸い、全ての設備が少し整備するだけで使えた。先人には感謝してもしきれないぜ」

ユキュアは香澄を見て笑みながら言った。

「・・・そうだね」

香澄はユキュアを見てそう言った。

「で、本題だ。あの空を見ただろう?」

少し前かがみになったユキュアは香澄を見てそう言った。

「なんかキラキラしてたね」

「あれは煌月が創ろうとしている天空大天楼(てんくうだいてんろう)だ。煌月(こうげつ)は空を覆って地上に住まう者たちの自由を奪おうとしている」

「へぇ~」

香澄は興味なさそうに言った。

「煌月を倒すために力を貸してほしい。お前の力があれば奴を打ち倒せる」

「無理だね。私はもう戦いに飽きたんだ」

煙管を持つ香澄はユキュアを見てそう言うと、立ち上がった。

「・・・帰るよ。私はどこでも生きていけるから」

香澄はユキュアを見てそう言った。

古びた施設の廊下を歩く香澄はかつて敵だった元航空士たちに注目される。

かつての敵は希望を司る神様を見るかのように香澄に視線を送り続けた。

(またこの目か・・・)

香澄はグローリーの組織員たちを見た。

施設から出た香澄は何の気もなく空を見た。

太陽光のせいか、雲が白く光っているようにも思える。

しかし、香澄はそんなこと気にも留めずに愛する家族がいる家まで戻った。


家があるカリットの隠れ集落の近くまで来た香澄は異変を感じ、少し足を止めると、驚きながら集落へ向かって走った。

「クソ・・・!どうなってる!!」

香澄は周りを見ながら言った。

愛する家族がいる集落は何者かに襲撃され、香澄の家も燃え崩れている。

「お嬢!」

冷や汗をかく香澄は倒れている集落の人を見て大声でそう言った。

「川城さん!」

冷や汗をかく香澄は倒れている集落の人を見て大声でそう言った。

「うぅ・・・香澄ちゃんかぁ・・・」

倒れている集落の人は呻きながらゆっくりと香澄を見て苦しそうに言った。

「誰がこんなことを!!」

香澄は倒れている集落の人抱きかかえ、血塗れの傷口を見てそう言った。

「わからない・・・見たこともない奴だ・・・」

集落の人は香澄を見て苦しそうにそう言うと、力尽きた。

「・・・」

青ざめた香澄は燃え崩れた自宅を見た。

集落の人を優しく下ろした香澄は紅い鞘に納まった刀に手をかける。

「・・・」

香澄は紅雷刀を抜きながら立ち上がり、燃える自宅に向かった。

香澄が脇目もふらず燃える自宅に向かっていた時、足に何かが当たって倒れた。

「・・・」

体に施された拘束術を見た香澄が拘束術を解こうと動いた時、何者かが前に来た。

「この程度で冷静さを欠くようじゃ程度が知れる」

黄緑色眼、金髪ややカールがかかったロングヘア。黒い着物を着て煌びやかなマントを羽織った女性、立華 梨音は香澄を見て笑みながらそう言った。

「お前は・・・!!お前がここに神姫を呼んだのか!!」

香澄は梨音を睨みながら怒鳴った。

「そうだよ、私が呼んだんだよ」

「どうして!!みんなの故郷を・・・人の命を何だと思ってるんだ!!」

香澄がそう言うと、梨音が笑った。

「その言葉、姉様にそっくりそのまま返すよ」

梨音は怒る香澄を見て笑いながらそう言った。

「姉様って戦争起こしたんでしょ?戦争起こしたのに、戦争から逃げたんだってね」

梨音が香澄を見て笑みながらそう言った。

「・・・うるさい!!」

ムッとした香澄は梨音を見て怒鳴った。

「姉様・・・」

梨音は香澄の前でしゃがみ込みながら言った。

「どれだけ寒くても、どれだけ苦しくても、誰かを叩いて良い理由にはならない。伝統によって育まれて来たこの意識がこの島の価値だった。そうは思わない?」

梨音は香澄を見てそう言った。

「・・・」

香澄は梨音の目を見ると、顔をそらした。

顔をそらした香澄を見た梨音は笑った。

「姉様こそ島の外へ行くべきだったね」

梨音は香澄を見て笑みながらそう言った。

「・・・有紗は夢日生活区に居る」

深呼吸した梨音は香澄を見てそう言った。

「お前の娘はあの天楼だ」

梨音は黄金の光を見てそう言った。

「今の地上は無法の地だ。私を殺したければ、聖地まで来るといい」

梨音はそう言うと、香澄に背を向けて歩き始めた。

梨音が遠くに行くと、香澄にかけられた拘束術が解けた。

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