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鑑定の儀の話

「この国では10歳になると鑑定の儀を行なってスキルを授かるの。みんなも10歳になったら王都に行って受けてもらうからね」


シスターによるとスキルは10歳になって儀式を受けないと発現しないそうだ。

スキルは珍しいものから役に立たないものまで無数にあるが、この水の国スイ王国では水に関係するスキルを貰える人が多い。中でも最も多いのが水魔法ランク1でこれがあれば飲み水やちょっとした炊事に困る事はなく重宝される。

ケンタも高望みはしないけど水魔法が使えたら人並みに暮らしていけるのではないかと密かに期待していた。


「俺は超凄いスキルをもらって冒険者になるんだ!」


ポポが自分で作った木刀を振り回しながらシスターに嗜められていた。


そう、最も多いのはスキルを糧に商売をする者なのだが、次に多いのは冒険者という道だ。スイ王国で最も貴重とされるスキル保持者の中でも過半数が冒険者である。もしくは王国の将として在籍する者もいるが、ダンジョンで一攫千金を狙う者が多く冒険者は人気がある。スイ王国にはダンジョンは少ないがそれでも例外はなかった。


「ケンタにはショボいスキルしかもらえねーだろうけどな!」


ニヤつきながらポポが急に矛先をこちらに向けた。

早速シスターに怒られていたけど最近のポポは何故か過剰にケンタに絡んでくる。ケンタとしては何もしてないのにアタリが強くなり困惑しかないのだが。絡まれても苦笑するしかなかった。

それが馬鹿にされたと思うのかポポが激昂する


「なんだてめえ!」


掴み掛かろうとしてくるポポをシスターに止められていた。


また後で殴られるんだろうな


ケンタはスキルの事を考えていたがそれを思い気持ちが暗くなった。

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