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プロローグ

テーマは運命です。


――それで昨日、僕は女子高生になりましたとさ。


全然めでたくないね。原因? それは輪廻屋りんねやとかを名乗ってるこいつに聞けよ。話が異次元すぎて僕にはついていけないんだわ。


――これを誰かに相談?


しないな。ていうかいえるかよこんなこと。親にもな。元に戻るまで入れ替わってることは隠し通す。奈海なみともそれで意見は一致してるよ。


――秘密も何もお前らには話すさ。


当たり前だろ? 僕らはいつも一緒なんだ。そもそも話し方が全然違うし、どうせ隠しててもすぐにバレる。なら先に訳を話しといたほうがお互いに楽だろ? 元に戻るまでの一年間、頼りにしてるぜ。友次ゆうじ百々(もも)


――ああ、この生活が一年続くんだ。


そんなの知らねえって。こいつの話はまじでぶっ飛んでんだ。理解のりの字もわかりゃしねえ。


――どうにも出来なかったんだよ。


最初は僕も奈海も何だこいつって思ってたんだよ。でも奈海のやつ急に心変わりしやがった。何でかは知らん。でも、そのせいでこいつも家に来ることになって結果このざまだよ。こいつが違う世界から来たとか何とかを言いだしたときにさっさと帰ればよかったんだ。まじでそれだけが悔やまれる。


――おい、待てよ百々。


困ってる人は放っておけないって性格だあ? そういうのはもう受付終了してんだ。奈海に理由を聞いても教えてくれねえし、だからもうあいつについて考えるのはやめた。


――大きなお世話だって。


そりゃ愚痴の一つぐらいいいたくなるだろ? こっちは今朝もチャットでバトってんだ。それに今は奈海の気持ちより、あいつのこの身体でこれからどう生活していけばいいのかを考えたいね。


――ほんと、こいつさえ現れなければ……


ああ。もちろん謝ってたよ。何度も頭を下げてくるから逆にこっちが申し訳なくなったよ。根は悪いやつじゃないと思う。でも、だからこそタチが悪いんだって。悪気の無い多分年下の子が素直に謝ってるんだ。人生をめちゃくちゃにされたこの怒りを僕はいったいどこにぶつけたらいいんだよ。


――おい友次、冗談を聞き流せる程今の僕に余裕はないぞ? それ以上いってみろ……。


なら最初からいうなよな。ともかくだ。あの後、こいつはどっかに行ったまま戻ってないんだ。行く当てもないはずなのに、もう丸一日たってる。


――心配ぐらいするだろ。


そもそもこいつに何かあったら困るんだ。よくわかんねえけど、入れ替わったこの身体を元に戻すにはこいつの協力がいるらしい。それに、事情を知ったからにはお前らにもこいつの話を聞いてもらいたいんだ。まじで何いってるのかわかんねえから、この謎解きに協力してくれ。


――あ~チャイムが鳴ったな。続きは後で話すわ。


とりあえず、学校が終わったらいなくなったこいつを探さなきゃだから、放課後空けといてくれよ? おい百々、何わくわくしてんだよ。こっちは真剣なんだからな。まったく、さっさと身体を元に戻さないと僕の高校人生がめちゃくちゃだよ……。


――とりあえず、こいつの写真はグループチャットにのせといたからまた見といてくれよ。そんじゃまた後でな。

ストック分は0時更新


長編二作目ですが、一作目はもはや落書きなので実質これがちゃんとした一作目です。処女作になるよう頑張ります!

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