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そんな彼等の歩む道

 あとは神とぬかしていた女がどうなってるのか。

 天使とかいう連中が落ちぶれてるかどうか。

 それが分かれば良いのだが。

 残念ながらこれは確かめようがない。



 夢の中で会いにいければ良いのだが。

 意図的にそういう事は出来ない。

 神の方は自分の都合でやってくる事は出来るようなのだが。

 男の方から会いに行く事は出来なかった。



「まあ、本当に効果があれば、どこかに影響も出るだろう」

 追いかけ回してた連中の死体が転がっていたり。

 目の前で死んだり。

 そういう事が起こっていた。

 ならば、神と天使の破滅も、どこかに兆候があらわれるかもしれない。

 それに期待をした。

 破滅したという確かな実感が欲しかったから。



 ただ、相手は神である。

 おそらく、いるのはあの世だろう。

 そこで怒った出来事がこの世にどう伝わるのか。

 その方法はさっぱり分からなかった。



 だが、それらしい話をしばらくすると耳にするようになった。

 あちこちにある宗教施設が次々に倒壊してるという。

 地震によって潰れていくように。

 入信者も命を落としてるらしい。

 それも突然死という形で。

 神を名乗る女と関係があるのかは分からない。

 だが、もしかしたらとは思った。



「貴様のせいだ!」

 その夜、久しぶりに神があらわれた。

「おまえのせいで、我が僕が潰えていってる」

「そりゃあ良かった」

「良くない!」

「うるせえよ」

 腹が立ったのでにらみつけた。

 それだけで神はひるんだ。

 だぶ弱ってるらしい。



「頼む、もうやめてくれ」

「何を?」

「我々にからむのをだ。

 このままでは破滅してしまう」

「しろよ。

 その為にやってるんだ」

「な、何をいう!」

 神は激昂する。



「我々が何をした!」

「俺を不幸にしてるんだが。

 まあ、それが悪いと思わないんなら仕方ない。

 俺もお前らに悪い事してるとは思わん」

「なんだと!」

「むしろ良い事をしてる。

 そう思う事にするよ。

 なにせ、人に悪さをしてる奴を破滅させるんだからな。

 こんなに良い事はない」

 言いながら、全くその通りだなと自分でも思った。



 当たり前のように悪さをする奴等だ。

 悪い事をしてるという自覚もない。

 そんな奴を放置しておくわけにはいかない。

 被害者が続出する。

 そうならないように、原因となってるこの神を名乗る女を滅亡させねばならない。

 滅亡すれば、もう悪さをしないのだから。



「だから早く死ね。

 消滅しろ。

 それがお前以外の多くの者のためだ」

「貴様!」

「うるせえ、もっと苦しめるぞ。

 ていうか苦しめ、どこまで、際限なく」

「うわあああああああああ!」

 絶望に染まった顔で悲鳴の絶叫をあげる。

 うるさいと思いながら目が覚めた。



 その後、関係すると思われる宗教団体が軒並み潰れていった。

 あくどい事をしていたようで、やらかしてきた事も世間に暴露された。

 世間の風当たりが強くなり、関係者は普通に生活も出来なくなった。

 また、入信者ではなくても、悪い意味で関係の深い者達にも様々な不幸がふりかかった。

 自業自得なので同情もしなかった。

 むしろ、一緒に滅びろと思った。



 その後も様々な破滅があちこちで起こった。

 かつて危害を加えてきたもの。

 それらにも軒並み鉄槌が下されたようだった。



 そして幸運と破滅を背負わされた男だが。

 どのみち破滅が霊魂に刻まれてる以上、逃れる事は出来ない。

 今後も幸せと破滅が交互に訪れるだろう。

 それを覚悟して過ごしていくしかない。

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