全てはお前の思うままに
「なんで不幸がおさまらない。
与えた加護は回収したのに…………。
いや、なんでそうなってる?」
何やら眉間に皺をよせはじめた。
「な、幸運と破滅が既に定着してる?
長年、加護に触れていて霊魂に効果が付着したのか」
言ってる意味は分からないが、どうやら楽しい事になってるのは察した。
「じゃあ、これからもお前らにつきまとってやるよ。
アバズレのおまえと、天使とかいう奴等にな」
そういって男は神に飛びかかっていった。
抱きつけば、もっと効果がをなすりつける事が出来るかもと思って。
「やめろ!」
女神はそんな男をはらいのける。
その瞬間に目をさました。
それからは何日も同じ事を繰り返した。
神と天使と裏社会の連中を思い浮かべ、そいつらにつきまとう想像を。
どうせこの先も悲惨な事になるのだ。
だったら、思い通りに好きな事をしようと。
幸運もあるが破滅も避けられないようなので。
霊魂に効果がうつったというのだ。
ならば幸運と破滅から逃れる事は出来ない。
逃げても無駄だろう。
ならば、残りの人生を好きなように生きようと思った。
せめて自分を不幸にした連中全部を道連れにしないと気が済まない。
自分を不幸にした連中を呪う。
思いの中でそいつらにつきまとっていく。
一時的な幸運と、確実に訪れる破滅。
それが自分を虐げた連中に届くように願いながら。
効果があったのか、裏社会の連中の姿は見なくなった。
たまに見て、なぜか死んでるところとか。
捕まえようとして、滑って頭を打って死ぬとか。
なかなか愉快な事になっていく。
ならば、そいつらの本拠地はどうなってるのかと思って覗きにいけば。
警察に取り囲まれての大捕物となっている。
何が原因か知らないが、関係者が逮捕されてるのだろう。
見たところ、ほとんど全員がそうなってるようだ。
「ざまみろ」
素直な気持ちでそう言えた。
他の者達も似たようなものだった。
裏社会の者達は互いに殺し合いの抗争を始めたり。
会社や学校で虐げてきた者達も落ちぶれている。
左遷や懲戒免職。
横領や汚職で刑務所行きになってる者もいた。
確かめられる範囲では、誰もが不幸になっていた。
大変気分が良い。
危害を加えてきた者が地獄を見てるのはとても爽快だった。
気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を