ねぇ~~え~~、パンツ履いてよぉ~~
あたしはつむぎ
朝起きるのはけっこう得意
妹のさりはいっつも朝起きるたびにえんえん泣いてる
あたしはけっこう朝起きるの得意かも、、
そんなあたしが今日だけは驚いた
泣かなかったあたしをほめてあげたい
おかーさんが朝あたしを起こしたら、
部屋のすみっこに裸の人が体育すわりしてる、、、
え、だれ、、、?
おかーさんはいつものようにあたしに声をかける
「つーむー、朝だよー起きてぇ。 遅刻するよ~~」
いつもと違うのは変な裸んぼうの人が体育すわりしていること
え! 防犯ベルを鳴らさなきゃ!
え! おかーさんはなんで気づいてないの!?
え! とりあえず遅刻しちゃうから朝ごはん食べなきゃ!!
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とりあえずあたしはゆってやるべきことはゆわなきゃ気がすまない
「ねぇ~~え~~、 パンツ履いてよぉ~~」
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毎日飽きもせずに渋滞する道路を眺めながらボォ~~っとする
あれは何だったんだろう、、、
さりは寝起きのためか隣でボォ~~っとしている
「ね~~えぇ、 あれ、 何だったんだろうね」
さりはいつも通り ボォ~~っ として何も答えない
気になるけどもう遅刻しちゃうからそんなこと気にもとめずに忘れてしまった、、、
1校時はたいてい国語の時間だ
どうにか遅刻せずに間に合った
「あいつ、何だったんだろう、、、」
考える暇もなく授業が始まる
「正座!! 黙想!! 良い姿勢っ!!」
仕方なく目を閉じて黙想する
思い出すのは朝のあの裸んぼうの人だ、、、
「つむぎさん! 良い姿勢をしてください!!」
指摘されてしまった。。。
日直のあいつ、みんなの前で指摘しやがってムカつく、、、
仕方ないので黙想してみる
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給食を食べて、今は5校時
とっても、とっっっっても眠くなってしまう時間
しかも眠たくなるランキング第1位の算数だ。。。
うとうとうと、、、
うとうとうと、、、
うとうとうと、、、
気が付くと、3年1組のクラスの後ろにパンツを履いてない人が気を付けをして立っていた
、、、え、なんで3年1組にいるの???
もぉ~~!! いい加減にしてよぉ!
パンツ履かないままなんでそこにいるのよぉ!
そんな思いもむなしく、パンツを履かない人は優しい笑顔でニコニコ突っ立っている
なんで誰も気づいてないの??
もしかしてあたしだけにしか見えてないのかも!!??
ようやくおっきな問題にぶつかっていることに気が付いた
これは魔法の不審者だ
だれにも気づかれない魔法の不審者なのかもしれない、、、
あたしは勇気を出しておっきなおっきな声でゆってみた
「ねぇ~~え~~、 パンツ履いてよぉ~~!!」
ボォ~~っとしてた意識が覚醒する
寝ぼけていた頭がゆっくり覚醒していく
みんなの笑い声が聞こえる
「何言ってるんだよ~~」
「パンツ履いてよぉ~~、ってなんだよ~~」
「つむぎ、居眠りしたらだめだよーー」
大笑いされてしまった、、、
いつもはこんな感じじゃないのに、、、
まさか夢だとは思わなかった、、、
先生がいう
「つむぎさん、 どんな夢を見ていたのかわかりませんが、
パンツを履いてない人に対して、そーゆー風にいってしまうのは、先生もわかる気がします
みなさ~~~ん! パンツはちゃんと履きましょ~~ねぇ~~!」
「つむぎさん!しずかにしてくださ~~い」
もう!
そんなんじゃないのに!!
なんでみんな気づいてないの??
、、、ってかあいつ、
あたしが日直の時にぜったい仕返ししてやる
ふとクラスのすみっこを見ると、
あいつはニヤニヤしながらこっちを見てる
「居眠りせずに、ちゃんと授業を受けなきゃだめだよ」
あいつは小声でそうささやく
もう!! ムカつく!!
あいつはパンツを履かない星人だ!!
そんなパンツ履かない星人とあたしの日常がこれから始まるのだ
インスピレーションを受けたらまた更新しま~~す