「言葉の羅列」「お前はお前」
「言葉の羅列」
多様性の言葉の裏で
履き違えて濁った嘘を
重ねるままに喚いている
彼の言葉は遠くにありけり
こちらに届く前に失速を続け
地面に落ちたその塊は汚泥にまみれて
触れられることも憚られ
いったい何が言いたいんだ
お前の言葉には芯がない
だから誰にも届かない
どこへも辿り着けない
嘘を重ねて偽造した言葉を
投げかける相手も見当たらないし
そろそろ終わりにしてもいい頃合いだ
そうは言っても心はここで鼓動を続け
言葉を続ける
「お前はお前」
お前はお前で俺は俺
俺は俺でお前はお前
お前は俺か俺はお前か
俺とお前はお前と俺か
鏡に映るお前と俺は
俺とお前かお前は俺か
お前がお前で俺がお前で
お前が俺なら俺は俺
俺かお前かお前か俺か
俺がお前ならお前は誰で
誰が俺ならお前はお前