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九十九夜、ばあばの中学生生活 36 学校祭 3

今日は、ばあばの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、中学校の頃のことだけれど・・・

 ばあばにとって体育って苦手な科目だったんだよね。走るのも得意ではなかったし球技も得意ではなかったよ。クラブ活動を選ぶときにもちょっとだけやってみたけど、他の人と競争して勝つ!って頑張るのがそもそも得意ではなかったしね。結果的に家庭科クラブに入って、いろいろごそごそしてたんだけど、本当のところばあばはあんまり器用じゃなかったしね。

 もう二学期に入ると本格的に女子の体育は演舞の練習に入るんだよ。ばあばはこの演舞は苦手じゃなかったよ。

 女子体育の先生は結構やる気で、演舞って言っても群舞なんかも入っていて、ただみんなに合わせて踊っているわけではなかったよ。ジャズダンスに近かったのかなあ。ばあばはあまり詳しくないけど、あの頃では珍しくて他には見たことなかったように思うよ。メインになる人が次々に代わって、周りをほかの人の踊りで支えていく、そして、盛り上げて散って行ったりしてね。

 運動場は広いのでそういったステージがいくつも作られてそれらが大きく絡み合っていく。

 はっきり言って難しかったよ。これって中学生が出来る踊りじゃないんじゃないのって思っていたよ。でも、先生はうまい下手じゃなくて踊りの構成が上手く動いて、盛り上げたり、沈んだり、そういう動きが大切だって指導していたよ。

 ばあばはうまくもないし、メインでもないので楽しんでたよ。バタバタ、ドタドタしないようにすっすって動くように気を付けて踊ってたさ。結構好きだったかもね。

 学年全部が纏まって練習するとそれはそれはきれいだったよ。体操着で演技するのが残念だったさ。大きな布を体に巻き付けて、風に流れるように踊れたらそれは見事な演舞になったろうね。

 男子は組体操を練習してた。二人組、五人組、十人組でいろんな形を決めてたさ。そして演技の最後を飾る円筒形の四段円柱を作るもの。みんな楽しそうにやってたさ。それに、俵崩しも練習してたよ。

これは、一段目がぴったりくっついて横に一列に並んで四つ這いになる。二段目は、一段目の上に二人の背中にまたがるように四つ這いに乗る。そうして次々に背中に乗っかっていくんだよ。

 段数を重ねれば難易度が上がるし、危険になる。なぜ危険かと言うと、崩すときにきちんと手足を伸ばさないと骨折するし、重なるときにバランスを崩すと頭から落ちることもあるからさ。みんなくっついて重なってるから逃げられないしね。

 ボーリングのピンみたいに縦に重なって、掛け声で一斉に手足を前後に延ばす。その場で飛び込み姿勢になるわけさ。そうするときれいにつぶれるよ。

 あまり高く段を積まなくても、横に広くつなげても格好がよかった。一斉に掛け声掛けて一瞬でつぶれると美しかったよ。これがぐちゃぐちゃになるとうまくつぶれなくてみんな痛い思いをしなくちゃならなくなる。何度も何度も練習すると泣けてくるって男子が言ってたよ。

 こうして、体育授業の演技展示も準備が進んで、生徒の対抗戦などの準備も進んできたさ。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

ばあばが校庭の真ん中で踊っている姿は、どんなだったんでしょうね。

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