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九十二夜、叔母さん家の日々 24 新しい世界 10

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、小学校の頃のことだけれど・・・

 じいじの本格的キャンプも二日目になったよ。

 朝からじいじは睡眠不足でボンヤリしながらも、そつなく言われたことをこなして朝食の後かたづけまで済ませたよ。この後はみんなで「追跡ハイク」というものをするんだそうな。

 各班ごとに対抗戦になるんだって。

 ルールの説明は簡単だったよ。もう先輩たちにはお馴染みのことらしくて、早く始まんないかなーって顔をして指導者のお兄さんの話を聞いていたよ。

 簡単に言うと、指導者のお兄さんが残した目印を追いかけて、いかに早く、かつ正確に追いかけられるか、で点数がつくらしい。途中、何か所かにお手紙が隠されていてその指示のこと、または物をどうにかするのが結構楽しくて、むつかしいのだそうな。

 チェックポイントに指導者のお兄さんがいていろいろチェックしたり指導するとのこと。ちなみに手紙はみんな同じ文面だけどそのまま持っていくこと、そうしないと、後から来る班が見つけられなくなるので、お兄さんがちゃんと隠し場所をチェックするのだそうだ。見つけられない班はその時点でリタイヤか飛ばして先に進むか判断は班長に任せられている。

 詳しいことがまだあるけれど大雑把にはこんな感じで、時間とポイントで勝敗を判断するってことだったよ。じいじたち初めての人は良くわからなかったけれど、先輩の指示に従っていけば楽しめるってことだったよ。

 さて、始まった。

 各班が決められた時間を置いて順次出発していく。

 じいじたちの班が出発する番になった。

 お兄さんたちの遺す目印は地面に書いてある矢印だったり、木にナイフで傷がつけてあったり、数個の石を矢印みたいに並べてあったり、いろいろだった。

 解り易いものもあったし、見つけるのが簡単なものもあったが、中には枝にキレがぶら提げられてるだけであとは何も指示のないものがあったり、訳の分からないものが多かったように思う。一番わからなかったのが草むらの中に一か所草が折り曲げてあって、その倒れた方向に向かえっていう指示だったよ。注意してないと見落としてしまうし不用意にガサガサ入っていくと動かしてしまって間違った方向に行ってしまうことになる。

 一度間違うともうどうにもならないので、もと来た道を引き返してわかる指示のところからやり直さなければならない。これに加えて隠し手紙のイベントがあるなど、とんでもない高難度だよ。

 でも、抜け穴があって、ところどころにお兄さんが隠れているので、それを見つけられれば大体の方向が解る、と言うわけ。それに、大きく山道から外れることがないので大体は地元の地理が解っていればどこに向かっているのか判るっていう寸法。

 でもそれをやっちゃうと面白くもなんともなくなるので、お兄さんたちの遺した目印を捜しながら行くわけさ。

 並んでる三番目のお地蔵さんのところに積んである石を拾ってくる、とか、その石を山の祠の扉の前に置いてくる、だとか、様々なお使いをクリアーしてゴールにつくわけさ。山の祠も、簡単な地図しかないから、探さないといけなかったりね。

 あまり急ぐと目印を見落としたり、木を地面に刺して二本目を行く方向に向けて指してあるものを気づかずに蹴飛ばしたり、色んな事が起きたけど楽しくゴールできたよ。

 じいじたちの班はパッとしなかったけど何とかゴールできた。

 こうして、夕方までにはテントの撤収やテント跡の整地、ごみが残ってないか点検したり、すべての予定が終わって帰ることになったよ。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

じいじの話の次は二回目の本格キャンプのお話が始まります。

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