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八十六夜、叔母さん家の日々 21 新しい世界 7

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、小学校の頃のことだけれど・・・

 二度目の本格的なキャンプはたぶん夏ごろだったかな。前回のことを考えるとこれ小学校じゃないよね。たぶん、中学校になってから行ったことになるのかな。

 いつもキャンプをやる場所が決まっていて、当然勝手にどこにでもテントを立ててキャンプができるわけもないし、火を使うからなおさらだよね。で、その場所だからか、みんな勝手知ったる何とやらで、注意事項の伝達が終わるとそれぞれ決められていたのか、それともいつものところに向かうのか各班それぞれ散っていったよ。

 そして、テントなどを取りに行く人たちと、そのテントを設営する場所の下ごしらえをする人に分かれてそれぞれ仕事をし出した。この場所は地面が荒い砂なので、石がごろごろだとかなり石を除けたり、草を刈って下に敷き込んだり大変なのだけど、楽でよかったよ。

 ただ、この頃のテントは今の物のように便利にできていなくて、二本の支柱を中心に前後に二本づつのロープで引っ張り、周りのたくさんの紐をそれぞれペグと言う金具に縛り付けていく。そうしてそのテントの中にグランドシートっていう床になるシートを敷き込んでいく。そうして快適なテントになるんだよ。地面が硬かったり、小石がたくさんあって、よけることが出来ない場合には近くに生えている草を刈ってグランドシートの下に敷き込んで、クッションにするんだよ。たくさん入れるとこんもり小山が出来てふかふかになって、草の香りが立ち込めてよく寝られたよ。

 テントが設置できる頃には指導者のお兄さんたちが食事の材料や、燃料、飲み水などを用意してきて、車から降ろして配る用意をしている。

 各班は大きな石がないので地面を掘ってその土や砂をコの字型に積んでかまどを作って用意しておく。生木を切り出して飯盒などを吊るす横木を作り、水につけておく。長く火にかけると燃えてしまうからね。そうして準備が終わったころには薪や材料が届く。すぐに薪は細かく割られ皮や、乾燥している部分を集めて火が付きやすいように加工される。そして、新聞紙や、火の付きやすいものに点火してその火を大きくしていくんだよ。

 火の準備が済んだ頃には材料が加工準備され、煮たり焼いたりし始める。

 みんな流れるように進んでいくんだよ。じいじは安心して見ていられたよ。いや、手伝いながら、だけどね。火をつけるのも、みんな、マッチなんか使わなくて(湿気って点火しなくなる)それ用の器具を用意していたよ。昔の火打石みたいに火花が大量に出るもの、マッチの頭に蝋を溶かしてくるんだもの、などその用意のいいこと。さすがに、みんなスキル・バッジの対象だから何でもやっているんだよね。そのやる気は尊敬できるよ。現実に何か起きても大丈夫そうだったよ。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

 

初の本格キャンプですね。ばあばのお話にちらっと出てきましたが、やはり林間学校とは違ってますね。

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