七十八夜、叔母さん家の日々 17 新しい世界 3
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、小学校の頃のことだけれど・・・
入団式の後のことをいろいろと思い出していたのだけど、二、三、思い出したことがあったから話してみようね。やはり入団式にはお母さんは来ていなかったよ。代わりに上の叔母さんが来ててどんな様子だったか見てて、その有様を報告していたらしかった。
見っともないことをそのまま報告したのか、そうでないのかはわからないけど、きっと、〇カウトに入ることも打ち合わせの上ってことだったのだろうと思うよ。叔母さんが一人で決めてそのまま進められるほどには安上がりではなかったと思うし、毎日自転車で通学していた都合で、いつでも〇カウトの活動に出られるわけでもなかったからね。平日に班単位の集会があればそれに参加したり、知った顔の人たちが集って騒いだりなどには参加できなかった。校区が違うし、それが原因で、最初から友達がいなかったからね。
よくよく考えてみればそれが原因で〇カウトに対しての思い出がなかったんではないかって思うよ。〇カウトに入団するにしても二、三人でも友達がいるところか、知り合いでもいるところの団にはいれば結果は違ったのかもね。でも、じいじの住んでいた地域には〇カウトに入っている人自体がいなかったのかもしれないけどね。
たぶん思い出すうちでは、じいじが参加してたのは月に一度か、三か月に一度か、四か月に一度の少し大きな行事にだけ参加できていたのではないかな。だから結果的に、親しい友達も、知り合いもできなかったんではないだろうか。
じいじが〇カウトに入るのは時期が早過ぎたのか、まだ、じいじの地域にはその基盤が出来ていなかったのか。それに、じいじが誰とでも友達になれる明るい性格を持ってなかったことも大きな原因だったのかもしれないね。
ともかく、活動は始まったんだよね。
じいじの憶えている最初の活動は、どこかの公園に集合して班分けをして、班長さんや他の班員と自己紹介の後、班単位での街のごみ拾いをすることだったよ。担当地区分けされたところを各班でぐるっと道端のごみを拾って歩いて、そして、集めたごみを一纏めにする。纏められたごみはシニアの人たちがトラックで来て集めて持って行ったよ。その活動中、じいじには特に変わった印象が残っていないから何も起こらなかったんじゃないかな? ひとまず何も起きなかったのだからよかったのかな?
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
じいじやばあばの話は淡々としていて、特に驚くような話はあんまり聞いた覚えがありません。私の日頃の生活も特に変わったことがありませんので、仕方がないっていえば仕方ありませんよね。波乱万丈な話だと眠たくならないし・・・




