七十七夜、ばあばの中学生生活 25 お墓の移転
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、中学校の頃のことだけれど・・・
ばあばは知らなかったのだけど、叔母さんの新築祝いの時にお父さんの兄妹が顔をそろえて、今まで守ってきたお墓についても話し合ったらしい。それまでの場所は離れているうえに今はもう親戚にも縁が遠くなっているし、日頃の手入れがおろそかになるということだった。まだ先のことだけれど、これから年を取った時にはいよいよ守っていくのがむつかしくなる。
新築して、こちらに移ったのを機会に、お墓も移転して、きちんと建て直したらどうかっていう話が出たみたい。昔のことだから、墓石も自然石ではなくてセメントで作ってあった。小石の磨きだしという作り方だそうで年月が経つとひびが出たり、ひどい時には中の鉄筋が錆びて割れ落ちることもあるんだそう。
だからこの際自然石できちんと作り直して、管理もしやすい近くのお寺の墓地に移す計画だった。お父さんの弟も賛成だったらしく前々から気にはなっていたってことだったよ。お父さんほど再々は来られないけど来た時にはさすがにひびが入っているのは耐えられなかったみたいだった。
早速、お父さんが次のお盆迄には何とかすることになって、地元の業者さんと話をつけるべく、車で走っていったさ。今度は、ばあばはいけなかったよ。ちょうど、地区の共通テストがあって、進学の参考資料になるために休むことが出来なかったからね。
お墓の移転と前のお墓の墓仕舞いがおわったときには行くつもりだったから、目の前の試験に力を入れることにしたよ。
お父さんの担当するお墓の件も無事に話がついたらしくこのお盆には新しい所に新しいお墓が建つことになった。
ばあばのテストもなんだかバタバタしてて、一夜漬けに毛が生えたようなものだったけど、どうにかなってそこそこの位置にいる事が解ったさ。
なんとなくだけど、普通にしてればどうにかなるもんだな、なんて思ってしまったよ。あとで、それは勘違いだったって気が付くのだけどね。その時はホッとしていたね。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
これでひとまず、水害関係は終わりました。




