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五百八十九夜、ばあばの洋裁学園生活 228 母の職場復帰 64 その後 30

今日は、ばあばの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、洋裁学園の頃のことだけれど・・・

 洗濯用の粉せっけんが溶けにくい事は、ばあばもよく知っていたので、ばあばは洗濯機の洗濯槽の中に最初に粉せっけんを放り込んだ。その後にお風呂の残り湯をザ~~と流し込む。それだけでも、結構溶けたような気がするんだけれど、安心してはいけない。底の方に塊がくっついていることがあるからね。

 だから、残り湯は一度にたくさん入れないようにする。何度にか分けて入れて、その度に洗濯槽の中を残り湯でかき混ぜるようにする。そうしているうちに、粉せっけんがシャボン玉みたいに固まって、残り湯の中で泳ぎ回っていることを防ぐことが出来ると思っている。そうして最後の仕上げに、ほんの少しだけ洗濯物を入れずに空回しをする。

 これで、ばあばの家でのお洗濯での前準備が終了となる。これだけしても完全に洗濯用の粉せっけんが溶け切っているわけではないものの、洗濯物にくっついて悪さをすることは限りなく少なくなったって思う。安心して洗濯物を洗濯機の洗濯槽に入れることが出来る。ただ、全く心配がないかって言われると、ちょっと自信がない。

 洗濯機については責任がないのだろうけれど、洗濯用粉せっけんの方に問題があって、せっけん染みが残ってしまうことが、皆無だって言いきれない所があるんだよね。雑貨屋さんの売り出しなどで購入した、トップメーカー以外の洗濯用粉せっけんを使うときには、さらに気を付けないとダメっぽい。だからと言って、全部の一流メーカー以外の粉せっけんが怪しいとは言い切れない所もあるんだよ。

 よく落ちて、真っ白になる優秀な洗濯用粉石鹸が二流や三流メーカーの粉石けんの中にあるのも知っている。どういうことでなるのかは分からないのだけれど、一流メーカーの箱入り粉石けんの中でも、あ~~~ってなるものがあるから困ってしまう。

 要は、前準備に手を抜かずにきちんと手順を踏んでいけば、失敗が少なくなるってことかな。こんなことでも、洗濯機がない時に比べれば、ビックリするくらいには便利になっているんだから、感謝しかないよ。

 このままスイッチ(洗濯槽を回すためのタイマースイッチ)を回しておけば、ちゃんと勝手にかき混ぜてくれるんだからね。感謝、感謝。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

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