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五十八夜、叔母さん家の日々 7 缶蹴り 1

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、小学校の頃のことだけれど・・・

 近所の友達とも順調に仲良くなって、いろんなところに遊びに行けるようになってきたよ。でも、まだ近くで遊ぶことが多かった。そんな時に、裏の田んぼのすぐ横に、狭い広場があったんだよ。前は、畑だったんだけど、作る人が居なくなったので広場になっていたってわけ。

 ちょうど近くだし、他には適当な広場がなかったから、そこに集まってそれからどこかに行くこともあったんだよ。

 その日も集まった後どこかに行こうかって話をしてたよ。今日は、叔母さんの子供たち、従姉弟が一緒に遊ぶことになっていたので、あまり遠くには行かないほうがいいねってことで、ここを起点に缶蹴りか、かくれんぼをしようってことになったんだよ。

 缶蹴りは、鬼が捕まえた人を一塊にそばにおいて、缶を守りながら探して捕まえるんだね。みんな捕まえられれば鬼の勝ち。途中で守ってる缶を蹴られたら、捕まえてる人たちがみんな逃げてしまって、最初からやり直しになる。鬼は缶のそばにいて、缶を蹴りに来る人の姿を見て、名前を呼んで缶を踏むと捕まえたことになる。だから、無理に探しに行かなくてもいいのだけれど、みんな隠れてしまうとやはり探しに行かなくてはいけなくなる。

 そのすきに缶を蹴られると、缶を探しに行って最初に決められた場所に戻して、「缶!」って言って、もとにもどしたことをみんなに知らせなくてはいけない。捕まえてた人たちを助けられて缶を蹴られた時も、捜して「缶!」って宣言しないとね。これが、これから捜しに行くぞ!っていう宣言だね。

 遠くまで探しに行って、缶をどこに蹴られたかわからないときは捜すのも一苦労だよ。だから、よほど自信がある人か、皆がどこに隠れてるかおおよそわかってる人が捜しに行くみたいだよ。小さい子が鬼になるととても探したり、缶を守ったりできないので、その時は二人鬼になる時もあるよ。

 この時も、従姉弟達が一組で、ほかにじいじを含めて最初は二人しかいなかった。でも、缶が蹴られる音が聞こえると、他の人たちが集まってきて、結局みんなで六人になったよ。

 缶蹴りはたくさん集まってすると特に面白くて、見張る人、蹴る人、隠れて最後まで頑張って蹴る人なんかに分かれて楽しむんだよ。遊ぶ人がもっと多くなれば、鬼を増やして、三、四人になることもある。

 じいじもそんな風にして仲間になって遊び始めたんだよ。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

缶蹴り、面白そうですね、鬼ごっこと、かくれんぼが一緒になった感じですか? 隠れるところと、ちょっとした広場が必要ですが・・・。学校の中庭なんかが適当なのかもしれませんね。運動場は広すぎて隠れられませんね。

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