五十七夜、ばあばの中学生生活 15 林間学校 3
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、中学校の頃のことだけれど・・・
その日の予定はこれで終了なので、あとは男子が設営したテントで休むだけなんだけど。けれど、夜は長い。
他の班のところに遊びに行くわけにはいかないので、毛布を敷いてごろごろしながら、今日のことや、学校のことをいろいろ話したよ。
話始めると楽しくて、日頃話したことのない人の心の内や、考えていること、心配なこと、家のこと、家族のこと、ちょっと気になる人のことなどついつい長話になってしまったよ。明日は朝から、お昼用のお弁当を作って、近くの河原にハイキングに行く予定なのに、すっかり忘れていたんだよね。
朝の点呼で気がついて慌てたけど、睡眠不足だったよ。でも、ばあばもまだ若かったから、しばらくすれば調子を取り戻してくるさ。それで男子の力も借りて、朝ご飯と、お昼のお弁当用のご飯を炊いた。
手分けすればどうにかなるもので、お味噌汁と卵焼き、サケの切り身の焼いたものなどで、お昼のおにぎりのおかずと兼用で作ったよ。卵焼きも作り方を変えたり、味付けを変えたり、サケの切り身もほぐしておにぎりのごはんに混ぜたりしてね。
色々あったけど、どこの班も無事にハイキングを済ませて、夕方のごはんの準備になったよ。さすがに二度目になると、慣れてくるし、昨日のどこが悪かったかも反省できていて、段取り良くなっていたよ。おかずは味噌漬けの豚肉生姜焼き。これは、火が強いと焦げておいしくなくなるので、得意な人に任せたよ。
おかげで今日の予定はすべて無事に終わることが出来た。明日は、夜のキャンプファイヤーの準備と、そこでの班の発表会と銘打った寸劇の準備と、練習がある。
班は男女混合なので打ち合わせをしておかなくてはいけない。そこで、男子にこちらのテントに来てもらうのは嫌なので、ばあばたちが男子のテントに押しかけていったさ。それで、いろいろ話し合った結果、今日、ハイキングの途中にあった大きなシダの葉っぱや、そのほか目についた植物の葉などを取ってきて、それをつかった仮面劇をすることになった。
秋田のなま〇げ風で、追いかけられる子供たちが反撃して、主役をやっつけるという落ちでのドタバタ劇だったよ。
脚本なんかなくて、ほとんどアドリブ、反撃のタイミングと、退散するタイミングだけ打ち合わせてのものだったよ。準備も、取ってきたシダや木の葉でお面を作り、刈ってきた草で蓑を作って薄い板で包丁を作って、それでほとんど終了。あと、子供の反撃用に、泥水と、草の汁で作った色水を作ったよ。
そして、キャンプファイヤーの準備が始まった。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
あと一回で終わるかな? 微妙です・・・。




