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五十六夜、叔母さん家の日々 6 ザリガニ取り 2

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、小学校の頃のことだけれど・・・

 じいじたちのバケツにはたくさんのザリガニが入っていたよ。ガサガサ、ガサガサ、動き回っている。ふつうは、ザリガニはおもちゃにして遊ぶか、バケツに水を入れてしばらく飼ってみるか、そんなことをするよ。ただ、今回は、多くとれたのと、大きいものが多かったので、さて、どうしようかってことになったよ。

 放っておくとお互いに傷つけあって、傷口から腐って、もう捨てるしかないことになる。残酷かもしれないが、たくさん取れたザリガニは、肥料にするんだよ。放っておいて、水も腐ってくるととても耐えられないほどの臭いがしてくる。焼いて、殻ともども粉にして畑や田んぼに撒くんだよ。

 それでも、今回はほかのことに使ってみようかってことになったよ。それは、食べる、ってこと。

 もともと食用になるし、今回は大きいのが多かったので、大きいのを焼いて食べようってことになったよ。ただし、田んぼや、池や、沼なんかの、水が動かない所に生きている生き物は、特に、寄生虫に気を付けないといけない。いろいろあるけど、ジストマっていうものは危険だから、生や、半生では絶対に食べてはいけない。塩を使って、しっかり焼けば大丈夫かな―――ー? 程度の気持ちでいたらいいかもしれないね。本当は、煮たほうがいいのだけど、じいじたち小学生程度の智慧では、焼いて食べただけでもたいしたものだよ。

 まずよく洗って、それを殻のついたまま焚火に放り込んで、さっと焼き、冷めたら頭と殻を取り、背ワタを取って、串に刺したよ。それから、塩を振って、もう一回焼いて、食べてみたんだよ。さすがに、じいじたちだけでは、どうしてよいのかわからなかったから、友達の、上のお兄さんに教えてもらって焼いたよ。

 お兄さんもやったことがないって言ってたけど、聞けば、ボーイ〇カウトで、いろんなことをやっていたから、それでやればいいだろってことでしてみたんだよね。

 食べてみたよ。

 少し焼き目がついていて、いい具合に焼けていた。結論から言うと、とってもおいしかったよ。まるっきりエビだったよ。小さなエビでなくて、ちょうど、クルマエビのような感じだった。

 今のエビに比べると、たぶん、泥臭かったんではないかって思うけど、その頃は、多少泥臭くても、気にならなかったし、何しろ、泥付きサツマイモをそのまま焼いて食べたり、野菜なんかも捥いでそのまま食べていたりしてたから、どうってこともなかったしね。落っことした飴でも口に入れて、くるくる舐めて、ぺっぺって、唾を出したらそのまま舐めてたし・・・丈夫かった?

 でも、注意しとくけど、ザリガニほか、売っているもの以外は、絶対に食べないこと。今は、農薬や、いろんな有害物がたくさん出てるから、危険だからね。じいじたちも、ただ運が良かっただけかもしれないしね。いいね、これはちゃんと守ること。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

もう一度ご注意を。

お店屋さんで売っているもの以外は絶対に食べないこと。

これは、じいじから、きつく言われたことです。

取り返しのできないことにならないように。

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