五十五夜、ばあばの中学生生活 14 林間学校 2
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、中学校の頃のことだけれど・・・
男子が苦労してテントを張っている時、ばあばたち女子は晩ご飯の用意を始めるんだよね。まず、用意されたかまどを点検するんだよ。
かまどは石を組み合わせて作られているけど、組み合わせによってはうまく火が点けられないことがある。だから、前の人が使った後がちゃんとしているかを点検するわけさ。点検しないでそのまま使う人もいるけれど、うまくいかないと、いたずらに時間が掛かったり、煙ばかりが出て、火が上手く熾らなかったりする。特に飯盒炊飯の場合は、火が上手く熾らないと、ごはんに芯が残ったり、生煮えや、いつまでも炊けないことが起こるんだよ。
だから、火が熾らないより強すぎるほうがまだまし、ってことになるよ。キャンプにここまで来て、まずいごはんや、生焼けの焼き肉、煙のつんとした臭いの焼き肉なんかは食べたくないから、ばあばたちは、かまどの点検から始めたさ。
それが済んだら、調理道具と料理の材料を受け取りに行く。初めての夕食は、カレーだったよ。カレーは失敗が少ないし、味付けも考えることもないし、ただ、最近のように、カレールーがあって、それを溶かせばオーケーっていうわけにはいかないよ。あの頃は、カレー粉と小麦粉で作らなければならなかったからね。そのためにも、うまく火が熾らないと小麦粉や、材料を炒めることが出来なくなるからね。
受け取ってきた薪を、うまく点火できるように細く割ったり、うまく火が大きく熾きるようにいろんな太さや大きさに割って、まず火を使えるまでに熾さないといけないね。
適当な長さの枝を使って飯盒を吊るす横木を用意する。飯盒は吊るした状態でご飯を炊く道具だからね。それで、その横木を水につけておいて、火に掛けても燃えないようにする。それを使って、飯盒の中蓋を取った中に洗ったお米と最適な水を入れ、蓋をして火にかける。
お米の炊き方は、はじめチョロチョロ、中ぱっぱ、ふつふつ時に火を止めて、赤子が泣くとも蓋とるな。
けど、飯盒炊飯の場合は、ふつふつ時に・・・の時に火からおろして、平らなところでひっくり返して、トンってごはんを底の方から、蓋のほうに移してそのまま触らずに蒸らすんだよ。
その間に、適当に刻んだ材料を炒めて、あれば、鍋に入れ、なければ大きめの飯盒に入れる。そしてひたひたよりも少し多めの水を入れ煮始める。そして、小麦粉を強火で炒めて、バターがいいけど違ってもいいよ、カレー粉を加えて、そして、煮込んでいるニンジンやジャガイモなんかがやわらかくなったら、炒めた、カレーの素?を加えてかき混ぜ、そこで味を調える。あとは、ひと煮立ちすれば出来上がりさ。しばらく煮込んでもいいけど、火加減が難しいから、焦げるかもね。
そうして、食器があればそれに、なければ、飯盒の中蓋に盛り付ければ、いただきますだよ。
こうしてばあばたちの夕食は無事に済んだんだよ。後かたずけもね。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
やっと夕食が終わりました。色々することがありますね。




