三十九夜、ばあばの中学生生活 6 友達の悩み
今日はばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、中学校の頃のことだけれど・・・
二年生の時だったかな、夏休み過ぎに親しい友達がお土産?贈り物?をもらってね、直接もらったわけではなくて靴箱に入ってたんだって。最初は何が入ってるのかわからなかったらしいけど、ふたを開けたら中に木でできた人形が入ってた。
そして、薄い便せんに青いインクでいろんなことと一緒に、想いを打ち明けてたんだって。でも、その子はこんなことは初めてだったから、どうしたらいいのかわからなかったんだって。私の他にも友達がいたのでその子にも相談して、とりあえず家に持って帰ってお父さんやお母さんに相談したんだってさ。
両親は、これから高校に行くのなら勉強していかなければならない時期だから、お互いに日々の勉強を中心に考えていったほうがいいと言い、先生に相談してご覧ってことだった。
それで友達はクラス担任の先生に相談したのだけど、その先生も同じ意見で、直接断ると何かと面倒なことになるといけないから、先生がホームルームでお話してくれるってことだったらしいよ。
さて当日、先生は、誰とは言わないけれどこんなことがありました、これは先生の意見です。って断りを言ってから、これからの受験勉強の様子やその結果の重大さ、たぶんボーっとしてる暇がなくなることなどを話した。
こういう人を好きになる気持ちの大切さと、高校受験の失敗は関係がない。だけれども、告白して、相手の気持ちを確かめることも大切だけど、目の前にやってくる受験っていう避けられないことをまずかたずけましょう。そして、お互いに喜びの中で、改めて告白して、お互いの気持ちや、将来の希望なんかを話し合ってください。そして、この大切な気持ちの証は先生が預かっておいて、試験が終わった後に、ちゃんとお渡しします。すこしだけ先に延ばしましょうね。
ってことだったよ。ばあばはなんとなく納得できなかったけど、でも、もやもやした気持ちで勉強はできそうもなかったから、そんなもんかなって思ったよ。
ダメならだめで、すっきりしたほうがよかったのかね。それとも、当面先延ばしにしたほうがよかったのか、受け取る側の性格の問題もありそうだよね。カラッとした男子なら、嫌なら断っちゃえばよかったんだと思うけどね。実際は、微妙だったけどね、性格的に。
そのうちにばあばは忘れてしまったよ。ずっと後になって教えてくれたんだけど、あのまま立ち消えになったんだって。そのぐらいの気持ちだったのかね。ちょっと寂しいね。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
とかく男女の仲は年を経るごとに難しくなりますね。お互いに好き合うのは奇跡の出会いなんでは、ナンテ思います。




