三十五夜、ばあばの中学生生活 4 家庭科クラブへ
今日はばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、中学校の頃のことだけれど・・・
根性なしなばあばは、スポーツ系のクラブはダメっぽかったから、じゃあ、家庭科クラブに入ろうと考えたんだよ。その頃は、まだまだ女子は家にいて家庭を守っていくのが一般的だったから、ばあばもおとなしく家庭経営や、家事、料理、そのほか様々なことを勉強できれば少しはおとなしく、良いお嫁さんになれるかと思ったわけさ。
それで、見学がてら話を聞きに行ったんだよ。聞いてみると考えていたことと少し違ってたんだけど、大方は変わらず、これならいいかも、って納得できたのでそこに入ることにしたんだよ。
他にも、やってみたいことはあったんだけど、そんなにたくさんは入れないし、全部が中途半端になりそうなので、あきらめることにしたんだよ。
中学生になる前までは、外でたくさん遊ぶのが好きだったのだけど、何故かそれよりも家庭科クラブなんてばあばに似合わないなーなんて思ってはいたけどね。でも、地区大会だとか、根性がないだとか、やる気だとか、そういうことで、プレッシャーをかけられるのはもともと嫌いだったからちょうどいい機会だったかもね。
こうして、クラブ活動も決まり、なんとなくばあばにとっての中学生生活が始まったわけさ。
お勉強の科目は、音楽や、美術、国語なんかが得意だったよ。そのほかは、数学の先生が好きだった。数学は好きじゃなかったけど、数学の時間は愉しみだったさ。
ばあばは、結構先生には気に入られていたんだよ。なんでかね。わからないけど、勉強は、特によくできたってことはなかったけど、できなかったわけでもない。普通だったよ。でも、普通でいいじゃないの?
美術はおじいちゃん先生だったけど、ニコニコしてて、みんなにも、ばあばにも優しかった。だから余計に好きになって、得意だったよ。成績はパッとしなかったけどね。そうそう、一番大切な才能がなかったっていうことなのかね。つい先だって迄走り回ってた子がいきなり絵描きさんにはなれないよね。でも楽しかったよ。本当は、家庭科クラブのほかに、美術部にも入りたかったんだけど、残念だったよ。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
ばあばもやっと落ち着いて中学校生活が送れるようになりましたかね?
本当にいろいろ考えていたんでしょうね。ほんとかな?って思いましたが。




