二千二百七十一夜、ばあばの洋裁学園生活 1069 友達の家へ 47
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、洋裁学園の頃のことだけれど……。
──……はあ~~~しょうがないか~~~。
今晩のところは、Iさんが用意をしてくれた、この派手な見た目の下着類を身に着けて……。
……明日になったら、きっと乾いているだろう私の下着類に着替える……ということで……。
……そして、Iさんから借りている下着類は、家ではお洗濯ができないだろうから……。
……近所のクリーニング屋さんできっちりとお洗濯を済ませてしまって……。
……それらを、Iさんには早急に返してしまうということにしようかな……。
……ああ~~~なんか嫌だ……。
……ところで、下着類のクリーニングって、やっているよねえ……。
……でも、クリーニング屋さんが受け入れてくれるとして……。下着類のクリーニングには、いったいどれくらいの費用が掛かってしまうのだろうか……。
……はあ~~~。
……私の今月のお小遣いにとっては、きっと厳しい結果になるのだろうなあ……と、思えるのが……悲しい……。
その後は、パジャマとネグリジェの選択の攻防などがあったのだけれど……。
……そこでは、Ⅰさんのにやにや笑いと、ばあばの苦笑い……の応酬があったりした……。
でも……ど派手なネグリジェを着るのは嫌だ……、絶対に嫌だ……という、ばあばの絶対拒否などがあって……。
一応……今晩のところは……ともかくも……ばあばはパジャマで休むことになった……。
二人が休む場所についても、Iさん曰く、離れているとお互い、話すのが遠くなって大きな声で話さなければならなくなる……。
大きな声を出すのはお互いに大変だから、Iさんがベッドで休むのを止めて、二人でお布団を並べて休みましょうよ……ということになってしまった……。
わざわざそんなことをせずに、Ⅰさんは、おとなしくベッドで休めばいいのに……。お布団を二つ並べて敷いてまでして、二人が並んで休まなくても……とばあばは思った……。
けれども、Ⅰさんにとっての今晩は、特別な夜なのだという、意味深なことを言われてしまった……。
ばあばは、そんなどうでもいいことに意味など見い出さなくても良いだろう……ということで、さっさと寝てしまうことにした。
結局、お布団を並べて敷いて、その後も二人で遅くまで話を続けてしまったのだけれどね……。
それでも、ばあばはいつの間にか眠ってしまっていたようで……。
翌朝は、Ⅰさんから朝食だと起こされるまでは、まったく正体を失ってしまっていた……ようだった……らしい……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




