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二千百六十二夜、じいじの高校生生活 1010 二年生 91 一学期 91 生徒会 68

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、高校生の頃のことだけれど……。

 ──それにしてもじいじは、職員室や、事務局の動きが鈍いと思うのだけれど……。

 やはり、今回の事態について学校職員は、何も感じてはいないということなのだろうか……。

 じいじは、さっさと上履きの再販売を業者に手配して、

「いや~~~悪かったねえ。事務局にちょっとした手違いがあってねえ~~~。

 迷惑をかけて申し訳なかったねえ~~~。

 今度の○日に再販売をするから、是非利用をしてほしい……。」

 ……なんて、生徒会行事を軽視して云々(うんぬん)……ということには触れないでおいて、事態の収拾を図ったほうが問題を大きくしないで済むんじゃないだろうかと思ったのだけれど……。

 でも、今日起こったことなので、まだ職員側は気が付いてはいないんじゃないだろうか……。

 ……やっぱり学校側というのは、長年の慣習で、生徒は職員の言うことを反発もしないで聞くものだというふうに考えているのだろうかなあ……。

 じいじは、この事態が " 燎原りょうげんの火 " にならなければいいがなあ……と考えていた。

 じいじがいままで務めていた今年度前期の生徒会役員の任期は、今回の体育祭関連の行事の報告書を作成すれば、すべてが終了することになる。

 六か月間一緒に仕事をしていたといっても、過ぎてしまえばあっという間の出来事で、A会長をはじめ、B書記さんやC会計さん達ともお別れになる。

 彼らとの特別な関係は、それ以上の発展もなくて、これから先はそれぞれが別々な道を歩いて行くことになるのだろうと思う。

 今じいじが思い出そうとしても、どうしても思い出せそうもないのだけれど……。一緒に働いていた前期の役員さん達との最後のお別れは、どんなことが話し合われて、どんな別れ方をしたのだろうかなあと思う……。

 でもまあ、残されている問題が大きくて、ぼんやりとはしていられなかったということも、印象に残らなかった原因になっているのかもしれないのだけれど……。

 三日後、全学年の各委員さんたちの参加による生徒会委員会総会が、事務棟二階大会議室で行われるということになっていた。しかしそれは、じいじたちの後を引き継ぐ後期の生徒会役員さんたちが進めていくことになっている。

 もちろん、後期の各種委員さんたちの顔合わせも兼ねることになっている。……というよりも、顔合わせがメインで、その場で焼却祭の際の問題が取り上げられるということになるのだけれどね……。

 だからもう、じいじたち前期の役員さんにとっては、権限外のことになる。もちろん、一般生徒としてお手伝いをする分には、何も問題がないのだけれどねえ……。

 

 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

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