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二夜、近所のお姉さんとお手玉

プクク、順調、順調。この調子、この調子。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ保育園にもいってない頃のことなんだけれど・・・

 近所に、お姉さんと、その妹がいてね、天気が悪くて、遊びに出られないときに、よく遊んでくれてたんだよ。じいじの家に来てくれて、お話をしたり、お手玉をして遊んでくれてた。綾取りなんかもしてたよ。

 お手玉は知らないだろうねえ。布で袋を作って、中に大豆やら、小さな石ころなんかを詰めて遊ぶおもちゃなんだけどね。大きさはそうだねえ、ゆうのちっちゃな手を握ったくらいかな?大きすぎると遊べなくて、小さすぎると簡単になっちゃうから、作るの大変だったみたいだよ。いくつも作って、それで遊ぶんだけど、数え歌があってね、その歌に合わせて遊ぶから、多くて十個までかなあ。歌の一から始まって、同じお手玉を上に放って、落ちてくるまでにその手でほかのお手玉を動かすんだよ。最後に、親指と他の指でトンネルを作って、一つ、二つ、三つ、って数えながらトンネルをくぐらせる。全部くぐらせたなら、両手で全部のお手玉を集めるんだよ。それも、さっきのと同じお手玉を放り投げて落ちてくるまでにだよ。

 それで、集めたお手玉を、ポンって放って、落ちてくるさっきのお手玉を同じ手で受け止める。それが出来たら最初から数え歌に合わせてお手玉を動かすんだよ。じいじはまだ小っちゃかったから、なかなかできなくて、かんしゃくを起こして泣いたりしてたよ。

 数え歌ねえ、じいじは長いことしてないから、もうとっくに忘れちゃったよ。今度、母さんか、父さんに、聞いてみるといいね。まだ覚えててくれるかもしれないよ。

 お手玉は、ばあばが作り方を覚えててくれるかもしれないから、聞いてみようか。

 中に入れるものは、本当は、小豆がいいんだけど、その頃は、手に入らなかったからね。放り上げたり、動かしたりする時、あまり重くないし、シャラシャラいい音がするんだよ。

 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

一話が短いので、まとめてアップします。できればもう一話くらいはね。頑張ります。

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