十八夜、駄菓子屋さん?と三角飴物語
じいじの番です。初めて物語、第一弾?
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、小学校に入ったばかりの頃のことだけれど・・・
じいじの育ったところは、田舎だったので、めぼしいお店なんかは見当たらなかったんだよね。でもようやく小学校に上がる頃に、友達が連れてってくれたのは一般の民家の玄関を入るとたいていは土間があるんだけど、そこに木製の机を置いた駄菓子屋さんだった。それでも、近所には八百屋さんもなかったから、学校が終わった後にそこに集まって、友達の引くくじ引きを見ていたり、じいじなんかは多分物欲しそうな顔をして、友達について行ったと思う。
おいてあるものは、それでも何種類かあって、憶えてるのは、透明なストローの中に、緑やら、赤やらの色がついたゼリーの入ったもの。三角錐の真っ赤な飴に、周りにザラメがまぶしてあるものにタコ糸が付いたもの。短い串に三つの小さなカステラみたいなお団子が刺さったもの。イカの伸したものに、唐辛子風味の真っ赤なたれがついたもの。クジ引きで大きさの違う黒砂糖が浸み込んだ麩菓子が当たるもの。そして定番の、当たり付きの割りばしの刺さったいも飴。なめてると色の変わる、変わり玉。加えて、派手な色に染まった金平糖。今でいえば、カ〇ロ飴風のでっかい飴。最後に、三角ジュースど派手色付き。
最初はたいしたものは置いてなかったけど、あとで、すこしづつ種類が増えたから今言った順番は多少入れ違いがあるかもしれないよ。ほかにも、遊び道具が置いてあったと思うよ。鉄ごま、木ごま、大中小のめんこ、ゴムボール、タモ、虫かごなんかも置いてあったような気がするよ。でも、最初は駄菓子だけで、後々になってから遊び道具が置かれたような気もするよ。その辺ははっきりしないけどね。
じいじが最初に買った駄菓子は、タコひも付き三角飴。真っ赤なもので、なめた後は口の中が赤くなってた。紐をもってくるくる回しながら、口に放り込む、なんてことをしながら歩いてたら、手からひもが離れて、ポーンって飛んでった。草の中から探し出して、その頃は三秒ルールなんてものはなかったので、拾って、二、三回なめまわしてぺっぺって唾を吐いて、泥を落としてそのまま舐めてたよ。しょうがないよね、初めての飴だし、周りの友達は、みんな似たようなものだったし、それで当然って思ってたよ。
特にそのあと、おなかが痛くなったわけでもなかったし、別に何でもなかったよ。いつもいつもそんなことばかりしてたわけでもなかったしね。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
なにも、周囲の友達連中を非難しているわけではないですよ。おおらかな日々があったというお話・・・ww




