十四夜、台所が土間なわけと五右衛門風呂
今日もじいじの番です、昨日の続きですか?
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、小学校にも行ってない頃のことなんだけれど・・・
どこまで話したっけねえ・・・。お家のお話だったっけ? そうだねえ、じいじのところの台所も、土間だったよ、なんでかねえ、たぶん、お水を汲みに外に出ないといけなかったし、洗い物は、外の井戸のそばの流しのほうが便利だったこともあるだろうね。そうすると、出たり入ったりするから、土間のほうが便利だったんだろうね。それに、その頃は珍しかったのかもしれないけど、内風呂があったから、お風呂に水をくむのに、土間でないと困ったことになったかもね、びしょびしょになって。
街中では、近くに銭湯なんかがあって、お金さえ出せばいつでもお風呂に入れたけど、田舎では、近くには、川と池くらいしかないし、近所のうちにお風呂を借りるのは、さすがに、再々は無理だよね。だから、たぶん、このお家を借りる時も、台所と、お風呂はちゃんとついているのが条件だったのかもしれないね。それに、そうでなかったら、さすがに借りる人がすぐには見つからなかっただろうし。
お風呂は、五右衛門風呂と言って、お湯をためるところが、薪が燃えるところのすぐ上にくっついてるもので、そのまま入ると、足がやけどになっちゃうような、ちょうど、かまどの上に、大きなお釜を置いて、お湯を沸かして、それにはいるような・・・。だから、上蓋を開けると、もう一枚蓋がお湯に浮かんでいるような具合になってた。お湯につかるときは、中蓋の上に乗っかって、直接釜の底に触らないようにする。また、追い焚きしてもらうときも、気を付けないと、お風呂の周りも熱くなるからね。
お風呂に水を入れるのも大変で、井戸からくみ上げて、バケツで運んで、風呂がいい加減になるまで、繰り返し、それから、薪を割って、焚きつけて、沸くまで時間もかかるし、薪も安くはなかったし、毎日は入れなかったと思うよ。うちは、ばあちゃんと二人だけだったので、夏は体をふくだけで終わり!ってことも多かったように思う。母さん? 母さんは、街でお仕事。父さん? 父さんはまだ小さいうちに死んじゃったって、言われてたよ。うん、結構、そんなうちが多かったかもしれない。大きな戦争があったからね。
戦争かい? ウーーーン、覚えてないねえ、何せ、小さかったし、都会や、大きな街、工場のある町なんかは本当に大変な目にあったと思うよ。じいじは、気がついたら、この家に住んでたし、そこから長い間他の町には行ったことがなかったしね。
母さんからも、詳しく聞いたことがなかったし、父さんはいなかったし、ばあちゃんも、そんな話はあまり話してくれなかったねえ。後々になってから、母さんのお兄さん、じいじの叔父さんからちょっとだけだけれど苦労話を聞いたことがあったけど、その話でよかったら、お話してもいいよ?
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
ウーーーん、やはり避けられませんよねえ。物語の中のゆうも気になるのでしょうか・・・。ますます、いい加減に書いていいものなんでしょうかねえ。ハッキリ、又聞きや、その又聞きになりますけど。




